もやもやレビュー

クローネンバーグが描く"幻覚"が強烈『ビデオドローム』

ビデオドローム [Blu-ray]
『ビデオドローム [Blu-ray]』
ジェームズ・ウッズ,ソーニャ・スミッツ,デボラ・ハリー,ピーター・ドゥヴォルスキー,デヴィッド・クローネンバーグ
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カナダの鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督。彼が、『スキャナーズ』で大ヒットを飛ばした後に発表した『ビデオドローム』(1983年)を今回はご紹介します。本作は非常に難解なストーリーで、「理解できたのかわからない」という声がネットに多く飛び交う作品ではありますが、公開40周年の際には、「ディレクターズ・カット」版の新しい4K修復が上映されるなど、カルト的人気を誇る作品でもあります。

小さなケーブルテレビ局の社長を務めるマックス・レン(ジェームズ・ウッズ)は、海賊ケーブル局で流れるS&M拷問ショー「ビデオドローム」を偶然発見します。登場人物もセリフも、ストーリーすらないそのショーに、彼は惹かれていきます。チャンネルの目玉を常に探していたマックスは、これこそ"禁断のアート"に飢えた少数の愛好家に刺さる内容だと感じます。しかし、「ビデオドローム」を見てからというもの、マックスは幻覚を見るように。その一方で、恋人であるラジオDJのニッキ・ブランド(デビー・ハリー)が番組に魅了され、ついには出演を望んでマックスのもとを去ってしまい......。

ホラー作品でもありSF作品でもある本作。マックスが見る幻覚はとてつもなく過激で強烈。特殊メイクだとわかっていても目をそらしたくなるシーンが多かった印象です。IMDbによると、本作は3つのことなるエンディングが撮影されたそう。映画で使用されたエンディングは、主演のジェームズ・ウッズが発案したものが起用されたのだとか。多くの混乱を招き、多くの人気をも博した本作。未使用の別エンディングも、ぜひ見てみたいところ。

(文/トキエス)

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