ロブ・ゾンビ監督の"駄作"がカルト的人気を得た理由『マーダー・ライド・ショー』

- 『マーダー・ライド・ショー (字幕版)』
- Rob Zombie,Sid Haig,Bill Moseley,Sheri Moon,Karen Black,Chris Hardwick,Erin Daniels,Jennifer Jostyn,Rainn Wilson,Tom Towles,Matthew McGrory,Dennis Fimple,Harrison Young,Irwin Keyes,Michael J. Pollard,Joe Dobbs III

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メタルバンド「ホワイト・ゾンビ」のフロントマン、ロブ・ゾンビ。ヘヴィ・ロック界の大御所として知られる彼が監督デビューを飾った『マーダー・ライド・ショー(原題:House of 1000 Corpses)』は、ピエロの強烈なジャケットが印象的で、映画好きでなくても一度は見たことがあるかもしれません。本作は2003年に公開されて以来、長年ファンに愛され続けている一本です。
物語の舞台は、ガソリンスタンド兼ミュージアム「キャプテン・スポールディングのバケモノ博物館」。店主はピエロ姿のキャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)。ライターのジェリーを含む4人の若者がこの店を訪れ、彼が案内する「マーダー・ライド」というアトラクションを体験することになります。そこではエド・ゲイン(『悪魔のいけにえ』のモデルとされる実在の殺人鬼)など、歴史上の猟奇殺人犯たちが登場。最後に語られるのは、絞首刑にされたはずなのに遺体が消えたという伝説の殺人鬼・ドクター・サタンの話でした。好奇心に駆られたジェリーたちは、絞首刑が行われた木を探しに向かいますが、途中で道に迷い、不気味な一家に囚われてしまいます。
本作には多くのグロテスクな描写が含まれており、その過激さからカルト的な人気を集めています。しかし意外なことに、ロブ・ゾンビ本人は2014年のインタビューで「欠点の上に欠点が重なっている」と酷評し、「駄作」とまで言い切っています。それでもなお熱狂的に支持され続けているのは、やはりキャプテン・スポールディングという強烈なキャラクターの存在や、数々のホラー映画へのオマージュとも言える過激なビジュアル表現が"アート"として成り立っているからだと私は感じました。
ちなみに本作は本作は『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜』(2005年)、『スリー・フロム・ヘル』(2019年)と続編が製作されており、シリーズとして楽しむのもおすすめです。
(文/トキエス)

