ゾーイ・クラヴィッツ監督デビュー！『ブリンク・トゥワイス』が描く恐怖の"楽園"

レニー・クラヴィッツの娘で、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のキャットウーマン役で話題を呼んだゾーイ・クラヴィッツ。彼女が、監督・プロデュース・共同脚本を手がけ、まったくカメラの前に立つことなく作り上げたスリラー映画『ブリンク・トゥワイス』を今回はご紹介。彼女にとっての監督デビュー作です。

テック業界の大富豪スレーター・キング（チャニング・テイタム）は、資金集めイベントでウェイトレスのフリーダ（ナオミ・アッキー）と出会い、彼女に興味を抱きます。スレーターはフリーダとその友人をプライベートアイランドへ招待。そこには、シャンパン飲み放題、高級料理、ラグジュアリーなベッド......まさに"楽園"が広がっていました。「いつでも帰れる」と言われていたフリーダは、スレーターの魅力に惹かれ、島に留まることを決意。しかし、気がつくと爪の間に泥が入り込んでいたり、汚れていたはずのドレスが突然きれいになっていたりと、奇妙な出来事が次々と起こり始めます。やがて、この楽園が単なる"夢の島"ではないことが明らかになり......。

2021年、この映画の製作が正式発表された際、チャニング・テイタムがスレーター役に大抜擢されたことが大きな話題に。ゾーイは、脚本執筆当時からチャニングをモデルにしていたと明かしており、この作品をきっかけにプライベートでは交際もスタート。現在は婚約解消したものの、2人はこの作品製作中お互いを助け合っていたそう。

チャニングといえば、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』でスカーレット・ヨハンソンと共演し、また『デッドプール＆ウルヴァリン』ではガンビッド役で登場し世間を驚かせました。そんな彼は本作で共同プロデューサーを務め、さらにインタビューでは「これまで演じたことのないようなダークな役だった」と語っています。ユニークな役やロマンチックな役を演じてきたチャニングの意外な一面を見れるのも、本作のおすすめポイント。
しかし、衝撃的な内容で見る人にとっては自身のトラウマが蘇ってしまうかもなので注意が必要。エンドロールまでスクリーンに釘付けになってしまうほど展開が刺激的な本作は、ゾーイの監督デビュー作として、今後のキャリアを占う一作となりそうです。

（文／トキエス）