人気ホラーシリーズの原点が一番怖い？『チャイルド・プレイ』　

　可愛らしい人形なのに殺人鬼で、人々を容赦なく殺していくホラーキャラクター、チャッキー。長年ホラー映画ファンから愛されているチャッキーですが、最近は誕生秘話を描いたドラマシリーズ「チャッキー」も公開され、さらに注目を浴びています。そんな新たなドラマシリーズにはいろんな隠しネタもあるので、オリジナル版『チャイルド・プレイ』（1988年）の鑑賞をおすすめします。

　舞台はアメリカ・シカゴ。ある夜に連続殺人鬼チャールズ・リー・レイと刑事のマイクは銃撃戦を繰り広げていました。マイクから逃れようとするものの、相棒に裏切られてしまったチャールズ。そんな彼が迷い込んだのはおもちゃ屋さん。彼は、銃弾に倒れるも、呪いの言葉を使いグッド・ガイ人形に自分の魂を移そうとします。その数日後、可愛らしい男の子アンディは6歳の誕生日を迎えます。彼は、プレゼントにグッド・ガイ人形が欲しいと思っているものの、シングルマザーのカレンは、その願いを叶えてあげられませんでした。そんな中、ホームレスからグッド・ガイ人形を格安で購入することができ、アンディに念願のグッドガイ人形をプレゼント。しかし、その人形は「チャッキー」と名乗り、チャールズの魂が宿っていて......。

　1988年の本作でキックオフされたこのホラーシリーズ。これまで6作の続編と、2019年のリブート版が公開されました。そしてこのコンセプトに基づくテレビシリーズが、新しい世代にチャッキーの恐ろしさを伝えるのです。本作でアンディ役を演じたアレックス・ヴィンセントは、当時7歳で映画デビューを飾りました。彼が一生懸命チャッキーの恐ろしさを大人に伝えるその様はとっても可愛らしいのですが、そんな彼は最終的に4作品にわたってフランチャイズに参加。長年映画から遠ざかっていたアレックスは現在40代。そんな彼が、ドラマシリーズ「チャッキー」に復帰することでオリジナル版のファンは大喜びとなりました。さらに『チャイルド・プレイ２』でも重要な役割を果たしたカイル役クリスティン・エリス・マッカーシーも出演。新しい世代に届ける「チャッキー」を見る前にオリジナル版を見返すともっと面白くなるはず。

（文／トキエス）