もやもやレビュー

家の中の写真が一瞬にして消えたら『ダークスカイズ』

ダークスカイズ(字幕版)
『ダークスカイズ(字幕版)』
ケリー・ラッセル,ジョシュ・ハミルトン,ダコタ・ゴヨ,ケイダン・ロケット,J・K・シモンズ,スコット・スチュワート,スコット・スチュワート,ジェイソン・ブラム,チャールズ・レイトン,ブライアン・カバナー=ジョーンズ,ジェフ・オーキン
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 『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』シリーズを手掛けてきたジェイソン・ブラム製作のS Fホラー『ダークスカイズ』。ある郊外に住む一家に襲いかかる不可解な出来事と、徐々に家族が混乱に陥っていく姿を描いた本作は、ホラー映画好きにはたまらない衝撃的映像と、ゾッとするエンディングがたまらない一本に仕上がっています。

 郊外の一軒家に住むバレット一家。夫ダニエルは失業中で、妻のレイシーは不動産業者として2人の息子を支えるために懸命に働いていました。ある日、夜中に目覚めたレイシーがキッチンへ行くと、なぜか冷蔵庫が荒らされ、さらにはキッチン用品が不可解な積み上げ方をされていたのです。ただ単に荒らされていたら、悲鳴を上げられるところ、ある意味芸術的に積み上げられたキッチン用品に、言葉を失うレイシー。さらに別の日には、一瞬にして家の中に飾ってあったすべての写真が消え去るのです。子供たちの仕業だと考えたダニエルとレイシーは、2人の息子に問いただしますが、子供たちは完全否定。さらには末っ子のサムが「サンドマンが部屋に来た」「サンドマンが話したらいけないって言っている」など、空想上のキャラクターについて語り始めるのです。

 突然鼻から大量出血、突然ガラスに頭を何度も打ち付ける......など徐々に様子がおかしくなっていくダニエルとレイシー。夜中に起こる不可解な出来事も、人間の仕業だとは到底思えない不気味さが満載で、それが本作の素晴らしいポイント。一方で夫ダニエルは耳の後ろに何か不気味なデキモノができて......とちょっと目を逸らしたくなるような展開もスパイスとして加えられています。果たして一家を襲う謎の存在とは・・?予想を裏切るラストにも注目。ジェイソン・ブラム流のSFホラーは、びっくり箱のように驚きが詰まっています。

(文/トキエス)

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