「痛い......!」の90分。『死霊のはらわた』
- 『死霊のはらわた [Blu-ray]』
- ブルース・キャンベル,エレン・サンドワイズ,ベッツィ・ベイカー,ハル・デルリッチ,サム・ライミ
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1981年に公開され、今でも人気を誇るスプラッターの金字塔『死霊のはらわた』。そんな本作のリブート版が2013年に同名タイトルで公開されました。"狂気"を求めるオリジナル版のファンを満足させるほどの抉ったらしい描写が満載。そしてこのリブート版はオリジナル版とはまた違った"ドラマ"が追加されているのもポイントです。
薬物依存に苦しむ女性ミア。彼女を助けようと、兄デビッドと恋人のナタリー、高校教師のエリック、そして看護師のオリビアはある山小屋を訪れます。オリビアは過去にミアが薬物の過剰摂取で命の危機にさらされたことから、「克服するまで帰さない」と断言。そんななか、その小屋の地下室で彼らは怪しい本を見つけてしまいます。さらにエリックがその本に記されていた呪文を唱えてしまったことから、ミアは何者かに取り憑かれてしまい......。
デビッドとミアの微妙な関係性、そしてエリックのデビッドへの複雑な思いなども描かれていますが、やっぱりメインはスプラッター。お肉を切る機械、釘を打つ機械、カッター、山小屋にあるもの全てが凶器と化し、「痛い......!」と思わず叫んでしまいそうなシーンの連続。目を逸らしたくなる描写が多く、どれだけ血を使うんだ?というほど画面がほぼ真っ赤なシーンも多数。でもドラマが含まれているから続きも気になる。「ただ痛めつけるだけのスプラッターに耐えられない!」という方もいるかと思いますが、最後まで見たくなる一本に仕上がっています。
(文/トキエス)