もやもやレビュー

いくつになっても冒険心を持つことは素晴らしい『カールじいさんの空飛ぶ家』

カールじいさんの空飛ぶ家 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
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 2009年に公開されたピクサー作品『カールじいさんの空飛ぶ家』。公開当初は3Dメガネをかけての鑑賞が斬新だったことを覚えています。冒頭10分で泣けると話題になり、わたしもメガネの中は涙で溢れかえりました。そんな本作を12年ぶりに鑑賞。改めて見ても、これは間違いなくピクサーの傑作だなと感じました。

 主人公は、チャールズ・マンツという冒険家に憧れを持つ少年カール。ある古びた一軒家で、同じく冒険が大好きな少女エリーと出会います。二人はやがて結婚し、出会った一軒家を購入。そしてチャールズ・マンツが目指したというパラダイス・フォールへいつか行こうと約束します。しかし、ふたりは子供に恵まれず、さらにエリーは病気になってしまいます。病室で「わたしの冒険ブック」をカールに託したエリーは他界......と、ここまでなんとセリフがほとんどなく10分ほどで描かれているのです!

 エリーがいなくなり、ふたりにとって宝物の家を守ろうという一心で、頑固なおじいさんとなっていたカール。ある事件がきっかけで老人ホームへの入居が決定し、カールじいさんは大量の風船を家につけて、エリーと約束したパラダイス・フォールへと向かうことに。新たな冒険をスタートさせたカールでしたが、ボーイスカウトの男の子ラッセルが家に入り込んでいることを知ります。

最初は頑固でしたが、次第にラッセルに心を開き丸くなっていくカール。この冒険がカールに与えた影響は多大なるもので、本作を見ると、いくつになっても旅することはいいことだと教えられます。現在は新型コロナウイルスの影響もあり気軽に旅をすることはできませんが、年齢をネックに思い、新たな一歩を踏み出せない人には必見の一本。 ちなみに本作には『トイ・ストーリー』シリーズのあるキャラクターが紛れ込んでいるので、それもぜひ探してみてください。

(文/トキエス)

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