もやもやレビュー

まるで鬼ごっこ?ゾンビ化する人間が入れ替わる『サマー・インフェルノ』

サマー・インフェルノ(字幕版)
『サマー・インフェルノ(字幕版)』
ディエゴ・ボネータ,マイアラ・ウォルシュ,ジョスリン・ドナヒュー,アンドレス・ヴェレンコソ,アレックス・モネール,アルベルト・マリーニ
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 ゾンビを題材にした映画はたくさんありますが、一時的にゾンビ化して、また元に戻るという異色の作品を発見。その名も『サマー・インフェルノ(原題:Supper Camp)』。よくある「噛まれたら感染」ではなく、途中まで何が原因かわからないのも面白い。暇つぶしにちょうど良い一本です。

 サマーキャンプの指導員としてスペインの山奥のキャンプ場に訪れたウィル、アントニオ、ミシェル、クリスティ。子供たちを迎え入れるための準備も終わり、パーティーをしようとしたところ、突然アントニオの体に異変が起こります。目は充血し、ドス黒い血を吐き...さらには奇声を発してウィルに襲いかかります。奇妙な声を聞いたクリスティは、ウィルが自己防衛でアントニオを殺してしまったところを目撃。「ウィルは人殺し」と勘違いしたクリスティは、ミシェルと共に逃げようとしますが...‥。

 感染してゾンビ化した人物は、一定の時間を超えると元の姿に戻ります。誰を殺したかも覚えておらず、凶暴化→怯えて逃げる→凶暴化、と言った具合に登場人物がランダムに逃げ惑う姿が視聴者をいい具合に刺激してくれます。まるで怖すぎる鬼ごっこに参加した気分。深いストーリーがないからか、軽く楽しめるエンターテイメント作品。ゾンビ映画が好きな人はぜひ。

(文/トキエス)

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