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"スーパーマン"ヘンリー・カヴィルが刑事役!クレイジーすぎる殺人鬼に挑む『サスペクト 薄氷の狂気』

サスペクト-薄氷の狂気(字幕版)
『サスペクト-薄氷の狂気(字幕版)』
ヘンリー・カヴィル,ベン・キングズレー,アレクサンドラ・ダダリオ,スタンリー・トゥッチ,ブレンダン・フレッチャー,デヴィッド・レイモンド,デヴィッド・レイモンド
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 イギリス人で初めてスーパーマンを演じたことでも知られる俳優ヘンリー・カヴィルが、刑事役としてクレイジーすぎる殺人鬼に挑む作品『サスペクト 薄氷の狂気』。爽やかマッチョなイメージのヘンリーですが、本作では、ワイルドさやダークさを兼ね備えたキャラを演じており、違った彼の顔を見ることができるのもポイント。さらに、『セブン』や『真実の行方』のように、どんでん返しがたまらない一本でもあります。

 本作は、若い女性が何者かに狙われ、自ら命を断つシーンからスタート。遺体が発見され、容疑者であるサイモンが捜査官のウォルター(ヘンリー・カヴィル)に連行されます。しかし、彼は知的障害を持っているようで、一向に尋問が進まずにいました。そんな中、新たな事件が発生。サイモンは単独犯なのか、それとも仲間が......?

 グロテスクなシーンは少ないのですが、難航する捜査の中、容赦なく刑事やその家族たちが標的となっていく様は精神的に酷い...。ヘンリー演じるウォルターは仕事第一のため妻とは離婚。娘との絆はありますが心配かけてばかりな状態......。ウォルターは家族を守りながらも真実を見つけることができるのか、ウォルター視点でスリルを楽しめる一本です。
 
 またなんと言っても容疑者サイモンを演じたブレンダン・フレッチャーの怪演がインパクト大。『真実の行方』のエドワード・ノートンを思わせる......もしかしたらエドワードを超える演技と言っても過言ではありません。お化けじゃないのに、夢に出てきそうな勢いの怪演。ヘビーな映画をお探しの方はぜひ。

(文/トキエス)

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