もやもやレビュー

リーアム・ニーソン最強説『トレイン・ミッション』

トレイン・ミッション(字幕版)
『トレイン・ミッション(字幕版)』
リーアム・ニーソン,ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,サム・ニール,エリザベス・マクガヴァン,ジョナサン・バンクス,フローレンス・ビュー,Byron Willinger,ジャウマ・コレット=セラ,フアン・ソラ
商品を購入する
>> Amazon.co.jp

 スペインのジャウム・コレット=セラ監督が2011年からリーアム・ニーソンとともに面白い映画を出しまくっていますが、中でも "乗り物×リーアム・ニーソン"作品が私のお気に入り。『フライト・ゲーム』では、ロンドン行きの飛行機の中でリーアム・ニーソンが大暴れ、今回ご紹介する『トレイン・ミッション』では、メトロノース鉄道の通勤列車でリーアム・ニーソンが大暴れします。

 主人公は元警察官のマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)。警官を辞めたあとは保険セールスマンとして働いていましたが、突然10年間勤めていた会社から解雇されてしまいます。息子の大学費用など、なにかとお金に困っていたマイケル。失意の中、いつもの電車に乗りますが、車内で突然見知らぬ女性から話しかけられます。「ある人物を探し当てることができたら10万ドルの報酬を与える」と言い残し、電車を降りた女性。その後、家族が人質に取られていることを知ったマイケルは、元警察官のスキルを活かし、必死に1人の人物を見つけ出そうとします。

 電車の中という限られた空間の中で、必死に謎を解こうとするマイケル。ところどころにある人物を特定できるヒントが散りばめられている本作は、まさに推理好きにピッタリの作品。推理とともに楽しめるのは、リーアム・ニーソンのアクション。といっても60歳の保険セールスマンという役なので、『96時間』のように常に最強というわけではありません。しかし、若者と殴り合いになったり、電車の立ち入り禁止の超危険な場所に閉じ込められてもなんとかやりくりしたり。もう映画の中では不死身の存在。リーアム・ニーソン最強です。おじいちゃんになってもまだまだ現役じゃい!と言わんばかりの迫力あるアクションと、謎を解けたときの爽快感を楽しめる、そんな一本です。

(文/トキエス)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム