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ベネズエラ発!優れたオカルトホラー発見『マザーハウス 恐怖の使者』

マザーハウス 恐怖の使者(字幕版)
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 日本をはじめ世界中で、たくさんのホラー映画が日々作られていますが、ホラーってやっぱりそれぞれの国の特徴が出やすいジャンルのひとつだと思います。例えば日本だったら呪いのテープなど、「見たら○○日以内に死ぬ」といった死を予告される作品が多い気がします。一方でアメリカは、『エクソシスト』や『アナベル』など人や人形に取り憑いた悪魔が主流なのかも。では、他の国はどうなのか? そう思い、ベネズエラのホラー映画『マザーハウス 恐怖の使者』を鑑賞。この作品がいわゆる"主流"なのかわからないけど、もしそうだったら、ベネズエラはホラー映画の宝庫かもしれない!と思うほど素晴らしい作品でした。

 舞台は1981年のベネズエラ。ドゥルセは夫のホセと2人の息子との4人暮らし。11月11日、不慮の事故で息子の一人、ロドリゴが亡くなっていしまします。その夜、家の中でホセが殺害され、長男のレオポルドが行方不明に。ドゥルセは警察に逮捕され終身刑が言い渡されます。それから30年たった2011年11月。ドゥルセは釈放され、帰宅。彼女のカウンセリングを担当することになった神父は、30年前の事件の真相に迫ります。

 終始暗くて静かなシーンが続き、中盤までは恐ろしいシーンもあまりせん。これだけ聞くと「ありきたりなホラー」だと思ってしまうかもしれませんが、本作の素晴らしいところは、事件の真相を知ったとき、全ての謎をスッキリと解き明かしてくれること。怖いシーンももちろんありますが、それ以上にストーリーのプロットや展開がうますぎて「なるほどな!」と深くうなずくことができる作品。ちなみに本作は、スクリームフェスとホラー映画祭US2014で作品賞、メリダ・ベネズエラ映画歳の観客賞を受賞しているそう。各地で高評価を受けた本作、一度観てみて損はないハズ。

(文/トキエス)

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