もやもやレビュー

近いうち人間はAIに支配されるかもしれない『エクス・マキナ』

エクス・マキナ [Blu-ray]
『エクス・マキナ [Blu-ray]』
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 昔『ターミネーター』シリーズを観て、「将来はこんなことがありえるのかも」と幼いながらに、ちょっと不安になったことがありました。でも、そんな不安をさらに大きくリアルに感じた作品があります。それは、第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作品『エクス・マキナ』。イギリス発のSFスリラーで、まるで近い未来を覗いているような、急成長したAIの姿が映し出されています。

 検索エンジンを開発する世界大手のIT企業ブルーブック社。従業員でプログラマーのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、普段会社で姿を見せない社長・ネイサンの別荘に招かれることに。人里離れた山の中にある別荘を訪ねたケイレブは、そこで、女性の姿をしたロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)と出会います。「実は別荘ではなく、AIの研究所だ」と明かしたネイサン。ケイレブにエヴァの人工知能の実験を依頼します。

 人工知能を実験するために、毎日会話するケイレブとエヴァ。しかしエヴァは「私のことを魅力的に思う?」など、ケイレブを動揺させる発言をします。とまどいを隠せないケイレブ。「これは、ロボットと青年との恋を描いているのかもしれない......」と、SF的恋愛が大好物な人にはたまらない物語が進んでいきますが、これは、SFスリラー。途中から、恋愛うんぬんより、衝撃的なストーリー展開の虜になっていきます。果たして、これはただの実験なのか。最後の最後まで分からないエヴァの行動、予想外の結末。エンドロールのころには「もう一度観たい!」という思いとともに、近い未来これは現実になるんじゃないか、という恐怖も少々感じてしまいます。スリラー好きの方おすすめの一本。

(文/トキエス)

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