ビールを片手に観たくなるゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』
- 『ショーン・オブ・ザ・デッド [Blu-ray]』
- サイモン・ペッグ,ケイト・アシュフィールド,ニック・フロスト,エドガー・ライト
- KADOKAWA / 角川書店
- >> Amazon.co.jp
- >> HMV&BOOKS
ゾンビ映画といえば? そう聞かれて『ショーン・オブ・ザ・デッド』を思い浮かべる映画ファンも少なくないはず。ゾンビ映画にも関わらず、ラブストーリーや目頭が熱くなるシーンがあるため、英国で公開当初は "Rom Zom Com(ロマンス・ゾンビ・コメディ)"というキャッチコピーがついていたそう。ゾンビ映画の歴史に名を刻んだといっても過言ではない本作、かなりお酒の場におすすめなんです。
29歳の青年ショーン(サイモン・ペッグ)はシェアメイトで親友のエド(ニック・フロスト)といつも一緒。付き合って3年になる彼女リズ(ケイト・アシュフィールド)とのデートにもエドを同伴させ、場所は毎回行きつけのパブ。そんなショーンに愛想を尽かしたリズはついにショーンのもとを去ります。落ち込みまくったショーンは自分を変えることを決意しますが、その矢先、なんと街中に大量のゾンビ発生! 愛するリズを助けるため、エドと共に街へと繰り出します。
彼らが思いついた作戦。それは、車で母親を最初に助けてから、リズのアパートへ行き、最後に行きつけのパブに隠れて、くつろぎながら事が収まるのを待つ、というかなりお気楽なもの。そんな作戦を真面目に実行していくのですが、とんでもないハプニングに襲われ......てんてこ舞いなショーンたちに笑えます。そしてなぜだかビールが飲みたくなるのは、パブのシーンが多いから(単純)。ビールを片手に友達と鑑賞するだけで、本作の世界にどっぷり浸れる! このお気楽感も人気の一つかもしれませんね。低予算だったのにイギリスで大ヒットしたという理由がなんとなくわかります。ちなみに英国ロックバンド、コールドプレイのクリス・マーティンもゾンビとしてちょっくら出演しているので、クリス探しにも挑戦してみてくださいね。
(文/トキエス)