嘘つきの特徴丸わかり。『クーパー家の晩餐会』
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大きな嘘や小さなかわいい嘘。誰だって何かしら嘘をついたことはあると思います。一方で、他人の嘘に苦しめられたことがある人も少なくないはず。今回は嘘つきや虚言癖の人の特徴を的確に捉えまくっているクリスマスコメディ映画『クーパー家の晩餐会』をご紹介します。
4世代11人のクーパー家。今年もクリスマスがやって来て、家族みんなで集まることになりました。夫・サム(ジョン・グッドマン)との離婚が決まっていたシャーロット(ダイアン・キートン)は、最後の一家団欒を完璧に過ごすために円満夫婦を演じようと決心します。そんな一家団欒の席にやって来たのは、失業したことを言い出せない息子・ハンク(エド・ヘルムズ)や、不倫をごまかすために空港で恋人役をスカウトして連れてきた娘・エレノア(オリヴィア・ワイルド)、クリスマスプレゼントを万引きして逮捕された叔母・エマ(マリサ・トメイ)など、とんでもない秘密を隠したメンツばかり。更に予期せぬハプニングが次々と発生し、それぞれの嘘が徐々にバレていってしまいます。
彼らのキャラクターには、嘘つきの人の特徴がうまく反映されています。まずエレノアのプライドが高く、誰かを失望させたくないという心理。エレノアは母の落ち込むような顔を見ることが大の苦手なのです。そして、エマのように嫉妬心が高く、相手と対等な立場に遺体という心理も、嘘つきの特徴です。
そんな嘘で固めたディナーの席は、もちろんハチャメチャに。クリスマスのほっこりとした雰囲気の中に、嘘の中にある優しさを垣間見られたり、嘘つきへの対処法なども盛り込まれている本作。クリスマスくらい、相手の嘘を許しちゃおうなんて心がちょっぴり寛大になる作品でもあります。虚言症に悩んでいる人や、相手から嘘を疲れて傷ついている人におすすめの一本です。
(文/トキエス)