もやもやレビュー

なぜ悪魔は口から憑依するのか。『アナベル 死霊人形の誕生』

アナベル 死霊人形の誕生 ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
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 大ヒットホラー『死霊館』シリーズに登場する人形の誕生を描いた新作『アナベル 死霊人形の誕生』。本作の登場人物はほぼ子どもなのですが、みんな演技が上手いね〜、と感心。本当何回もビビらされました。

 舞台は広い郊外のお屋敷。そこでは人形作家の男が、妻と幼い娘と幸せに暮らしていました。しかし、突如自動車事故にて娘を亡くし、悲しみに暮れた人形作家夫妻。彼らはもう一度娘に会いたいと日々祈り続けていました。そこから12年後。家を孤児院として経営することにした人形作家夫婦のもとに、児童養護施設が閉鎖され行き場を失ったシスターと6人の子どもたちがやってきます。彼女たちは新しい孤児院に興奮しますが、そこにはアナベルという不気味な人形がいたのでした。

 子どもたちの中には、足が不自由なジャニスという女の子がいて、彼女がアナベル人形の標的にされてしまいます。ある夜、「私を探して」という紙とともにアナベル人形のいる部屋へと導かれ......。恐怖に怯えるジャニスは何度もアナベルと接触し、最後には取り憑かれてしまうのです。

 この取り憑かれ方が、よくホラー映画で出てくる "黒い液体を口移しする" というもの。なんでみんな血のようなどす黒い液体を口移しするのだろう......と、その表現のエグさを疑問に思い、調べてみました。なんと、口から悪魔(霊)が憑依するというのは、古代エジプトから語られているよう。残念ながら、起源に関しての説がバラバラすぎて、イマイチ理解できませんでしたが、口から悪魔を憑依させないために口紅が作られたという、まさかのメイクアイテムの由来まで発見(諸説あり)。ということでずいぶん昔からこの口移し(というか口から霊が入る)というのは語り継がれているそうで、それをホラー映画らしく、エグく表現したの......かな? というのが私の見解です。

 ちなみに本作では実在するアナベルと同じ人形が登場します。これは本シリーズファンには嬉しいサプライズ! ちなみに本物のアナベル人形は意外とカワイイので、ぜひググってみてください。

(文/トキエス)

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