"絶対に叫んではいけない"24時。『デット・サイレンス』
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お化け屋敷やホラー映画など、人を恐怖に陥れるのに欠かせないものってなんだと思いますか? もちろん恐怖感を煽る不気味な音楽もそうですが、「人形」もその一つではないでしょうか。日本のお化け屋敷にもだいたい日本人形が飾られていますよね。映画でも『チャッキー』や『死霊館』のように人形がメインのホラー作品も数々あります。今回は、「どんだけ出てくるんだよ!?」と突っ込みたくなるほど次々と恐ろしい人形が登場する作品をご紹介します。『ソウ』で知られるジェームズ・ワン監督による『デッド・サイレンス』。ゲーム感覚で楽しめちゃうのもポイントです!
豪雨のある夜、リサとジェイミー夫妻が暮らすアパートメントに突如、梱包された箱が送られてきます。差出人不明の箱を開けると中には一体の腹話術人形が入っていました。それを見たリサは昔からある詩を思い出します。「メアリー・ショウにご用心。子がいない彼女は人形が大好き。彼女に会っても叫ぶなよ。舌を切り落とされるぞ」というもの。その後、ジェイミーが外出中、リサは舌を切り取られ遺体となって発見されます。第一発見者として警察からも疑いの目を向けられたジェイミーは、真相を調べるべく詩が言い伝えらえてきた、レイブンズフェアという街へ向かいます。
前述した詩からもわかるように、本作は"叫んではいけない"ホラー。不思議と主人公のジェイミーに感情移入し「叫ばないように怖がらないように......」と本作を見てしまいます。それが逆に恐怖を呼び、いつの間にか口を抑えて鑑賞していたり。
ちなみに作中で叫んだキャラクターはとっても無残な死に方をしていて......ガチで怖い。そして後半に差し掛かると、メインの腹話術人形「ビリー」をはじめ、不気味な人形がそろい踏み。その中には、なんと『ソウ』のあの有名な人形も登場するので、隠れミッキー感覚で探してみるのも楽しいかも。ところでみなさん『ソウ』のあの人形の名前、知ってます? 実は本作のメインの人形の「ビリー」と同じ名前なんです!
(文/トキエス)