住む家は、狭い方が絶対にいい。『死霊館』
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おしゃれなインテリアショップに行くと「こんなインテリアを家に置きたい。でも広さ的にムリ」と、自分の部屋の狭さを呪いたくなりますよね。でも、家は絶対に狭い方がいい!と思わせられる映画があります。オカルトホラーというジャンルで近年珍しいヒット作となった2013年のアメリカ映画『死霊館』です。
ちなみになんと実話。モデルとなったのは、エド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン夫妻が実際に体験した事件だそう。エドはなんとカトリック教会が唯一公認した悪魔研究家、ロレインは透視能力者というアメリカでは超有名なサイコ夫妻です。
舞台は1970年代。古いけど超広い一軒家に引っ越してきた7人家族が、さまざまな怪奇現象に悩まされ、家族の命の危機を感じた母親が、ウォーレン夫妻に調査を依頼します。
注目は「夢のマイホームだ」と舞い上がった家族たちが、屋敷内でゲームをするシーン。鬼が目隠しをし、他の子たちはどこかに隠れ、拍手をする。その音をたよりに鬼が目隠しをしたまま隠れた子たちを探し出すというシンプルなゲームなのですが、遊んでいる最中に、幽霊の手も登場。不気味すぎて、跳ね上がりそうになるこのシーン。しかし、冷静に考えてみると、狭い家では絶対に不可能なゲームなのです。恐怖を味わうとともに、狭い家でよかったと安心できたシーンでした。
他にも、さまざまな怪奇現象によって恐怖に陥れられる本作。続編にあたる『死霊館 エンフィールド事件』もDVD&BD発売中です。
(文/トキエス)