もやもやレビュー

日々が退屈に感じたら観て欲しい。『アバウト・タイム』

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 今年は台風が多いですね。台風に気を取られているうちになんだかあっという間に秋めいてきました。涼しくなると、映画の鑑賞意欲も俄然わきませんか。

 『アバウト・タイム』は、ちょうど二年前の今頃日本で公開されました。監督は、『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』などの脚本を手掛け、『ラブ・アクチュアリー』で監督デビューを果たしたリチャード・カーティスです。

 イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティム(ドーナル・グリーソン)は、両親と妹、伯父の五人家族で、みな仲良く暮らしていました。21歳の誕生日に、一家に生まれた男には過去に戻れる特殊な能力があることを父から告げられます。

 驚愕の事実に驚きつつも、好きな娘ができると過去に戻る能力を駆使して恋人作りに奔走します。

 弁護士を目指してロンドンへ引っ越してからは、メアリー(レイチェル・マクアダムス)と出会い、恋をします。でも、タイムトラベルによって引き起こされた不運のせいで、メアリーとの出会いはなかったことになった上に、彼女には別の恋人の存在が。
 が、そこも過去に戻って、なんとかメアリーと恋人関係になることに成功します。

 タイムトラベルって便利ですね。

 ところが、恋人とうまくいっていなかった妹が事故を起こして大ケガしたり、父親が病魔に侵されている事実に直面します。そんな人生の節目となる局面において、タイムトラベルはなんの意味を持たないことを知ります。

 もし一日を二度過ごせたら、一日目の過ちをリカバリーできたり、その時気付かなかった傍にいる人たちの優しさや気遣いに気付くことができたり、周りに目をやる余裕も生まれます。タイムトラベルができなくてもそのことに気が付くことができれば、なにげない毎日を大切に過ごすことがとても大事なことだと本作は教えてくれます。

 宿題や課題、家事をする気が起きず、ついだらだらしてしまったり、家族や友達、恋人とのたわいもない会話が面倒くさく思えてしまったり。そんな時にこそ、この映画を観て、日々の一瞬を慈しんでいきましょう!

(文/森山梓)

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