『武士の献立』をみて仕事への向き合い方を考え直す。
- 『武士の献立 [DVD]』
- 上戸彩,高良健吾,西田敏行,余貴美子,朝原雄三
- 松竹
- >> Amazon.co.jp
- >> HMV&BOOKS
最近仕事がつまらないと感じている人ややりがいが見つけられないという人におススメしたい! 『武士の献立』です。
時は江戸。加賀藩に代々仕える包丁侍の家に嫁ぐことになった主人公の春(上戸彩)。しかし、夫となる跡取り息子の安信(高良健吾)は料理が大の苦手でした。
気の強さが災いとなり一年で離縁した過去のある春でしたが、優れた味覚と料理の腕を持っており、そこを安信の父・舟木伝内(西田敏行)に見込まれたというわけです。
夫の料理の腕をどうにか上達させるべく奮闘する春ですが、なかなかうまくいきません。
そこで発せられた春の夫への一言が印象的です。
「つまらないお役目だと思うから、つまらない料理しかできないのではないですか」と。
春と料理で腕試しをし、その実力を認め、心を入れ替えた安信は、春に習い徐々に腕をあげ、昇進します。そして、父・伝内と共に、「料理無言抄」を作成し、当時の台所事情やレシピを後世に遺す偉業を成しえます。
自分の任されている仕事がつまらなくとも、希望した内容と違っていても、家事や育児に精が出せなくても、課された仕事を全うするヒントをもらえる一作です。
(文/森山梓)