チャンスは自分で呼び寄せよう。『シェフ！～三ツ星レストランの舞台裏へようこそ～』

　今年1月に入籍して話題になったDAIGOさんと北川景子さん。2年前にバラエティー番組で再会したことがきっかけだとか。人との出会いを自分にとって意味のあるものにすることってありそうで難しく、見逃しがちです。

　三ツ星レストラン「カルゴ・ラガルド」の20年来のシェフ、アレクサンドル（ジャン・レノ）はスランプに陥っていました。しかも、次の星取りで星を失うとクビになるという窮地に追い込まれていました。

　そんな折、彼は料理人のジャッキー（ミカエル・コーン）に出会います。天才的な舌の記憶力を持ちながらも頑固な性格ゆえに、店員や客とうまくいかず、レストランを転々としていたジャッキー。しかし、恋人が妊娠し生計を立てていくために、これまでの生活を改め、ペンキ塗りのアルバイトを始めます。

　ペンキ塗りのアルバイトと、三つ星レストランのシェフ。一見何の接点もなさそうですが、ひょんなことから二人は出会い、ジャッキーはアレクサンドルの救世主となります。

　二人を結びつけたものは、やはり料理でした。ジャッキーのアルバイト先の老人ホームにたまたま訪れたアレクサンドルは、自分のレシピを見事に再現したスープに出会います。それはジャッキーが作ったものでした。

　レストランで働いていた時は結果が出ず、料理とは全く関係のないアルバイト先で努力が実を結ぶことになるとは、人生わからないものですね。

　でも、ジャッキーが老人ホームで働いたのは自分のためではなく、恋人や生れてくる子どものため。誰かのためにすべきことをする中で、自ずと運も開けてくるのかもしれません。小さなきっかけや出会いを自分のものにできるかどうかは、自分の生き方や自分次第なんですね。

（文／トキエス）