もやもやレビュー

「恋愛とは何ぞや?」を、意識が高すぎていろいろ苦労しているアラサー女子にアドバイスしてくれる『幸せの始まりは』

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 10代後半から20代前半の恋愛経験値は、結婚も視野に入り人生が大きく転換するアラサー期の恋愛を大きく左右する。でも、やりたいことや目標がはっきりしている意識の高い人ほど、10〜20代は自己実現のために時間を割きたいのも当然。そこで、仕事や勉強に集中していて恋という恋もせず、気がついたらアラサーになっていた女子に、ぜひとも観て欲しい作品がある。数々のラブコメに登場し、日本でも大人気の女優、リース・ウィザー・スプーン主演のラブコメ『幸せの始まりは』。

 主人公は、プロソフトボールチームから突然クビを言い渡された、31歳のリサ(リース・ウィザー・スプーン)。彼女は、普通の女の子が恋愛を楽しむであろう20代という期間を、すべてソフトボールに捧げてきた。

 リサは、仕事も恋人もナシという最悪の状況から抜け出そうと、思い切って、チームメイトに紹介してもらったジョージ(ポール・ラッド)とデートに出かける。ジョージは青年実業家だが、実際会ってみると、少々ダメンズの雰囲気を醸し出している。いや、ダメンズどころか、父親が経営している貿易会社に国税庁のメスが入り、父親の身代わりとなって収監されるかもしれないという、窮地に立たされていたのだ。

 でも実は、相手はジョージだけではない。リサにはマティというメジャーリーガーのボーイフレンドがいるのだ。マティは、能天気で自分が大好き、そして人の話を聞かないという、こちらも相当なダメンズ。リサは、彼を本当に愛しているのかわからないまま、成り行きで同棲を始めている。そんなリサのストレスを解放してくれる相手が、ジョージだったのだ。

 劇中で、リサがジョージに「恋愛に本気になる人の気持ちがわからない」と語るシーンがある。彼女が本気になれない理由の一つに、20代に恋愛してこなかったことが関係しているようだ。そんなリサに共感出来る女性は少なくないのではないだろうか。積み上げてきたキャリア、自分のライフスタイルなど、年を取るにつれ、妥協したくない部分が、多少なりとも出てくるアラサーという世代。そんな女性たちに、ジョージとリサ、そしてマティが繰り広げる関係性が"本気で恋愛する"ことの大切さを教えてくれる。

 窮地に立たされた似た者同士が結ばれるのか、片方が成功しまくっている方が結ばれるのか......そこもワクワクしながら観てほしい。

(文/トキエス)

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