もやもやレビュー

アラン・ドロンの時代を超えたイケメンぶりにひれ伏す『太陽がいっぱい』

太陽がいっぱい 最新デジタル・リマスター版 (Blu-ray)
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 皆さまごきげんよう。10年ぶりくらいにカラオケに行ってみたところドリンクバーが設置されており驚きました。いつからそんなことになっていたのでしょう。

 アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』(1960年、フランス)を観てみました。アランさんは男前だ、男前だとは聞いていましたが、これほどまでとは...。これぞ真の「イケメン☆パラダイス」。ご尊顔も然ることながら、海のシーンが多いためほど良いマッチョ具合の半裸姿が見放題! 思わず寿命が1年くらい延びてしまいそう! 少しくらいのホルモンバランスの乱れならば即刻改善されそうな落雷級のときめきです。お時間のある婦女の皆さま方におかれましては、ストーリーを追わずアランさんのイメージビデオのようにただ流しておくだけでも心が潤うかと存じます。

 この作品はマット・デイモンとジュード・ロウが主演の『リプリー』(1999年、アメリカ)と原作が同じですが、『太陽がいっぱい』ではリプリー(アランさん)に同情し、『リプリー』を観た際はグリーンリーフ(ジュード)に感情移入してリプリー(マット)が憎くて仕方なかったのですから、見た目に左右されまくりの底の浅い人間でございますよ私は、と自嘲してしまいます。しかし言い訳をさせていただけるなら、それぞれのアランさん、ジュードさんは本当に美術品か宝石かと見まごうような美しさ。そして『リプリー』のマットさんはゾッとする迫真の演技で気持ち悪い役どころになりきっているのです。

「どうせストーリーは『リプリー』と一緒でしょ」と完全に油断してアランさんの美しさだけに全注意を払っていましたところ、エンディングはそちらと違い映像が大変ショッキングだったため必要以上にダメージを受けてしまいました。『リプリー』を先にご覧になられた方はどうぞその点、ご注意くださいませ。

(文/小野好美)

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