もやもやレビュー

『砂漠でサーモン・フィッシング』で恋心が芽生えやすい状況を考えた。

砂漠でサーモン・フィッシング [DVD]
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 皆さまごきげんよう。日々の蒸し暑さに白くま(アイス)を食べる頻度が増える一方です。皆さま方もどうかお腹を壊されぬようご用心くださいませ。

 本作はユアン・マクレガーさん演じる水産学者・ジョーンズが「中東の砂漠の国イエメンに川を作って鮭を泳がせる」という無茶なプロジェクトへの協力を要請されるところから始まります。

 プロジェクトの言いだしっぺはイエメンの大富豪(シャイフ)。そのコンサルタントをしている女性・ハリエットが大変魅力的です。美しく、聡明で、恋愛には少し奥手ですが真っ直ぐで。ジョーンズも彼女に惹かれていくのですが、恋心の背景にはハリエットの魅力もさることながら、他の要因も重なっているように見えます。

 はじめこそ酔狂に思えた<鮭in砂漠>プロジェクトですが、シャイフのカリスマ性と「地域に緑をもたらしたい」という壮大なビジョンに触れ、ジョーンズもハリエットも徐々にのめり込んでいきます。プロジェクトのため寝食を共にするとあればメンバーの絆は否が応でも深まりますが、舞台が遠い異国ともなれば、仲間意識はさらにマシマシ。男女であれば恋心が生まれないはずはありません。

 という訳で、今現在恋人がいない方はまず、異性と寝食を共にするような機会を探してみてはいかがでしょう。仕事で遠方、できれば海外に赴任するチャンスがある方は真っ先に手を挙げるべきでしょうし、そうした機会がない方は何らかの合宿的なモノに参加されるのが得策といえます。野外フェスに参加するもよし。運転免許を合宿で取りにいくもよし。プチ語学留学するもよし。

 ジョーンズとハリエットはプロジェクトへの「使命感」が入ることによって連帯感がさらに深まっていますが、これは一朝一夕に取り入れられるものでもありませんので、いつも重大な使命のために生きているように見せかけてみましょう。一歩間違えると危ない人の烙印を免れなそうですが...。皆さまの健闘を祈ります。

(文/小野好美)

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