もやもやレビュー

友だちがいなければきょうだい、きょうだいがいなければ野良猫と仲良くしよう。『イン・ハー・シューズ』

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 皆さまごきげんよう。リア充だと信じてほしくてダイビングというものに行ってみましたらシッカリ溺れましたが皆さまはお変わりありませんか。

『イン・ハー・シューズ』はキャメロン・ディアス演じる妹のマギーとその姉、ローズの物語です。
マギーの武器はその美貌。仕事は長続きしませんが男に貢がせてチャラチャラと生きています。一方ローズは堅物の弁護士。自立してきっちり稼いでいますが男性には縁がありません。
 姉妹は互いの欠点が目に付きすぐにケンカになりますが、実はお互いに自分の長所が決していい面ばかりではないことに気付いています。マギーはカラダ目当ての男にうんざりしているし、何より危険が伴うこともある。ローズは朝から晩まで弁護士事務所に缶詰になっていることに空しさを感じています。
 きょうだいって自分の肥大なエゴをいい塩梅に中和してくれる、碇みたいな存在なのかもしれません。

 ローズはマギーのことを最高の友だちでもあると表現しています。友だちがいない我々はまず、きょうだいと今まで以上に親交を深めてみると何かひとつ視界が開けそうです。
 友だちもきょうだいもいないという方はコンビニや牛丼屋の店員さん、野良猫、誰でもいいから交流してみましょう。ココロが通じて野良猫がお腹を見せてくれた日にはそれだけでしあわせってもんです。

 ちなみに野良猫と仲良くなる方法は、クラスで一番人気の女の子に近づく方法と一緒です。彼女(猫)はチヤホヤされることに慣れているため「猫たん、ハァハァ」といった様相で近づくと「ニャー(またモテない男が来たか)」とサッサとどこかへ行ってしまう。そこで「女(猫)には不自由してないぜ?」と〈タメ口マインド〉で行くと猫さんも「ニャー(あ...この人は自分と同じ目線だからリラックスして話せるかも)」とココロを開いてくれるという寸法です。これで引っかかれたり噛まれたりしたらもう最終兵器・猫缶を投入するしかありません。

(文/小野好美)

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