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『モンスーン・ウェディング』の胡散臭いインド人にときめいた!

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 結婚式に出席した回数は、33年の人生でスリータイムズです。そのうちの一回は妹の結婚式です。人から「私、結婚するの」と言われるとたいてい「いつですか?」などと尋ねておりますが、数ヶ月後に会った時にすでに結婚式は終わっています。呼んで! 呼んでおくれ! ......インド映画の『モンスーン・ウェディング』を観ました。インド映画というと、歌&ダンス&ど派手なイメージがありますが、この映画は違います。インドのブルジョワ層の結婚式をわりと淡々と描いていて、2001年のヴェネツィア国際映画祭でインド人女性監督初のグランプリ獲得という、どちらかというとアート臭のする映画。

 垢抜けたインド美人の主演女子を巡る結婚式ラプソディもいいですが、美男美女陰で密かに育まれる身分の低い地味カップルの恋もいい! 陰の主役は、よくいる胡散臭いインド人といった感じのウェディングプランナー、"P・K" ドゥベー(男)。彼がひと目惚れするのが、花嫁の家のメイド、アリスです。結婚式前の華やかさの裏で、花嫁の部屋でひとりこっそりアクセサリーを身につけ、鏡を見ながら微笑むアリス。けなげです。そんな彼女に惹かれるも、ウザさ満点な表の顔に反して恋に不器用なドゥべーは、自分の気持ちをなかなか言い出せない。でもついに意を決したドゥべー、仕事中の彼女にマリーゴールドで作ったハート型の花飾りを差し出すんです! このギャップ、素晴らしい! ぞわーっときます。金持ち美男美女には憧れますが、普通の人の恋だってドラマチック。というかもし自分がインド人だったら絶対地味カップルの方だし、むしろドゥべーとアリスの方にこそ感情移入するわけで。いや、その前にひと目惚れなぞされない自分であることを忘れているが! 忘れようとしているが! 
 人から変なふうに見られていても、本気を出せばきっと伝わる。ドゥべーはそんなことを教えてくれました。

(文/根本美保子)

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