第7回 希望というヤツは、時に突拍子もないところからやって来る。『最強のふたり』
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どーもどーも。人は絶望するよりも、希望を持つことのほうが時として、難しいものです。絶望なんて、ちょっとリアルに自分の周りを観察すれば、ゴロゴロと転がっているものですね。でも、希望って、なかなか簡単には得られない・・・。
『最強のふたり』の主人公の片割れフリップは首から下が完全に麻痺している障がい者。絶望を絵に描いたような男であります。希望の持ちようがありません。ところが、ひょんなところから世話係に抜擢された不良黒人・ドリスのすっとんきょうな言動で、フィリップはすっかりと人生の手応えを取り戻します。
人間には常に「異物」は必要です。幸運は、いつも真逆な顔をして、やってくるものです。失恋により愛を再確認したり、病気により生きる喜びを知ったり、失業により本当にやりたいことが見つかったり。
仏教では、「常識を捨てろ」みたいなことがよく言われます。なんでかというと、「お決まりのスタイル」は、人間の想像力をしぼませるからです。「金持ちになりたいから、金持ちとつきあう」「かっこいい彼氏がほしいから、おしゃれする」「偉くなりたいから、優等生でいる」「老後が心配だから、安定した仕事を選ぶ」。
どれもいいんですけど、だいたい先が見えています。
「ほどほど」でよければそれでいいでしょう。でも、確かな「生き甲斐」「生きる喜び」「揺るぎない自信」「圧倒的な夢」をつかみたいのなら、「常識」を捨て、自分がイメージしているところと真逆なものを受け入れることが必要な時期があります。
そんな時期に、フィリップはドリスを受け入れます。それがフィリップの人生を、車いすで一生を過ごさなくてはならない絶望の人生を希望へと変えたのです。
もし、あなたがいま、とても拒絶したい人、思い出、出来事、事件に巻き込まれているなら、それはきっとチャンスです。勇気を持ちたいです。いま、神さまが微笑んでいるのです。ではでは。