緑肥の力で菜園の地力をアップ!

撮影:谷山真一郎
植物の力で、手軽に地力アップを図れる「緑肥」。秋冬の菜園プランに取り入れて、環境にやさしいエコな畑作りに挑戦しましょう。明治大学黒川農場特任教授の佐倉朗夫さんに緑肥の基本を教えてもらいました。

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■緑肥の特徴を理解して計画的に取り入れよう

緑肥とは、土にすき込んで肥料分にしたり、土壌改善に役立てたりするための作物のこと。病害虫や雑草の抑制、土壌保全、景観美化などさまざまな効果があります。
緑肥として代表的なのは、イネ科とマメ科。種類によって、育てるメリットや適した場所などが異なるので、それぞれの特徴を把握して計画的にプランに取り入れてみましょう。特に、畝にタネをまいて育てる場合は、3〜4年に1回、輪作プランに組み込むと栽培の多様性も広がります。
栽培のメリットとしては、イネ科の緑肥は、太い根が地中深くまで張って土を耕すと同時に、細かい根が地表近くに張るため、土の通気性や排水性の向上に効果があります。
マメ科の緑肥には、植物の根に共生する根粒菌(こんりゅうきん※)の働きでチッ素が土の中に残り、次に育てる野菜がよく育つ効果があります。
※根粒菌…… 根に共生するマメ科特有の「根粒菌」が、空気中のチッ素を固定して野菜に供給。野菜の生育を助ける効果が期待できる。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年9月号より

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