"グルメ漫画の半世紀"を味わいつくせる究極の1冊

グルメ漫画50年史 (星海社新書)
『グルメ漫画50年史 (星海社新書)』
杉村 啓
講談社
994円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HonyaClub.com
>> LawsonHMV

 今や漫画の一ジャンルとしてすっかり定着している「グルメ漫画」。毎月30冊前後の単行本が刊行されると言われており、ドラマ化や映画化などメディアミックスされることも頻繁です。いま、グルメ漫画が一大ブームであるということは間違いないでしょう。

 そんなグルメ漫画ですが、いったいいつ生まれたのでしょうか。そしてどのように現在の隆盛へとたどり着いたのでしょうか? その歴史を解き明かしたのが杉村啓著『グルメ漫画50年史』です。

 本書によると、グルメ漫画が誕生したのは約50年前となる1970年。祖となるのは『週刊少年ジャンプ』に掲載された『突撃ラーメン』、『なかよし』に掲載された『ケーキケーキケーキ』、『しんぶん赤旗』に掲載されている『台所剣法』の3冊だといいます。

 1970年代の日本はいわゆる高度経済成長期。経済的な余裕が出てきた中で、もっとおいしいものを食べたいという需要が生まれ、さまざまなお店がオープンし、「食を楽しむ」という考え方が浸透していきました。「そういった、社会全体が『食』に興味を持った時代だからこそ、グルメ漫画が誕生したのではないでしょうか」と著者の杉村さんは分析します。日本の社会背景と合わせてみると、興味深いことがいろいろと見えてきますね。

 さて、1970年代のグルメ漫画「黎明期」を経て、1980年代を「興隆期」、1990年代を「黄金期」、2000年代を「多様化の時代」、2010年代を「成熟期」とカテゴリ分けしている本書。10年ごとに区切ったその時代の代表作ともいえる作品が数多く登場します。一億総グルメブームを巻き起こした『美味しんぼ』、男性が料理を作るという流れを起こした『クッキングパパ』、料理を食べることのリアクションで美味しさを表した『ミスター味っ子』、世間知らずのお嬢様から一人前の女性へと自立していく物語『おいしい関係』、時代を超えた奇跡の名作『孤独のグルメ』など、その数150点!

 「グルメ漫画は時代を映す鏡である」と常々思っていたという杉村さん。皆さんもグルメ漫画の半世紀を旅しながら、「あの有名作品はどこが画期的だったのか?」「私たちは、なぜグルメ漫画を面白いと思うのか?」といった疑問を一緒にひも解いていきましょう。読めばますますグルメ漫画を美味しく読めるようになること間違いなしです!

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム

  • 編集長:酒井若菜
    marble
    女優の酒井若菜が編集長となり、女性たちだけで新たに創刊するWEBマガジン『marble』。
  • 著者:髭男爵 山田ルイ53世
    髭男爵 山田ルイ53世のメールマガジン「貴族のメルマガ」
    芸人・髭男爵が毎週1回にお届けするメールマガジン。メールマガジンでありながら、テキストのみならず、髭男爵の音声コンテンツなどをお届けしてまいります。
  • 著者:かもめんたる
    週刊かもめんたるワールド
    メールマガジンでありながら、もはやテキストにこだわらず映像と音声で彼らのコント、コラム、撮り下ろし映像をお届けしてまいります。
  • 著者:エレキコミック
    エレキコミックの「エレマガ。」
    完全スマホ対応の「観る・聴く・読む」全部入りハイブリッドメールマガジン。ここだけの彼らの秘蔵映像、コラム、トークなどなど。
  • 編集長/著者:水道橋博士
    水道橋博士のメルマ旬報
    水道橋博士が「編集長」に就任して、過去、メルマガ史上に無い規模と内容と熱量で送るメールマガジン。
  • 著者:プチ鹿島
    プチ鹿島の思わず書いてしまいました!!
    「時事芸人」プチ鹿島が圧倒的なキレとコクで「メルマガ芸人」も目指す毎週更新のコラム集。
  • 著者:マキタスポーツ
    マキタスポーツの週刊自分自身
    メジャーとマイナーの境界にいる僕は今、自らを実験台としてリアリティショーを生きる。他じゃ絶対書かないとこまで、踏み込む。マジで。
  • かもめんたる
    かもめんたるの映像コンテンツ
    かもめんたるの映像をネットでまるっと楽しむことができる、動画コーナー! 閲覧有効期限なし1500円(税込)と「週刊かもめんたるワールド」定期購読者価格700円(税込)の2つからお選びいただけます。
  • エレキコミック
    エレキコミックの映像コンテンツ
    エレキコミックの映像をネットでまるっと楽しむことができる、動画コーナー! 閲覧有効期間が1ヶ月間(31日間)の500円コースと期限なしの1000円コースの2つからお選びいただけます。
  • 著者:萩原智子
    萩原智子『魂のファイトめし』
    元水泳メダリストの萩原智子さんが毎回いろんな一流アスリートと"食事"をテーマに対談していくメールマガジン。
  • » 有料メルマガ一覧