船江恒平六段の講座「終盤は筋よく指そう」がスタート

右/船江恒平六段、左/聞き手の室谷由紀(むろや・ゆき)女流二段 撮影:藤田浩司
『将棋講座』2017年4月号から、船江恒平(ふなえ・こうへい)六段の講座「終盤は筋よく指そう」がスタートします。船江六段に講座のねらい、初めて講師を務めることへの思いをうかがいました。

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■楽しく学んでライバルに差をつけよう!

こんにちは。棋士の船江恒平です。物事は最後が肝心ですよね。将棋においても終盤での戦いが勝敗を分けるケースが非常に多くあります。
序盤は定跡があるので考えやすいですが、終盤は何を考えたらよいのか分からない。そんな声をよく耳にします。
本講座では終盤戦の手筋や考え方を分かりやすく紹介していきたいと思います。私と一緒に終盤の定跡を手に入れましょう!

■「祖父と見ていた将棋講座の講師に・少年時代を懐かしむ」

私が将棋を覚えたころの話をしましょう。
生まれは兵庫県加古川市です。5歳のとき、近所に住んでいた祖父から将棋を教わりました。小学生になるまでは毎日のように祖父のところへ遊びに行っていました。
そのころ好きだったテレビ番組は、大相撲、大河ドラマ、NHK杯将棋トーナメント。いかにもおじいちゃん子らしいラインナップです。祖父はアマ四段の腕前で、家には近所のおじいさんたちが集まって、いつも将棋を指していました。
祖父と一緒に見ていた将棋講座の講師を自分が務めることになるとは、実に感慨深いものがあります。祖父は残念ながらすでに他界してしまいましたが、天国で番組を見て、喜んでくれていることでしょう。
■『NHK将棋講座』2017年4月号より

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