土の処分、水やりのタイミング……プランター栽培のギモンを解決!

プランターを傾けて重さをチェック。軽く感じたら水やりのタイミング。撮影:谷山真一郎
使い終えた培養土の処分や水やりのタイミングなど、プランター栽培ならではの基本の悩みに、園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんがお答えします。

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■Q プランター栽培の一式を整理するとき、培養土などが捨てられずに困りました。工夫できることはあるでしょうか。

A まず、培養土などの廃棄方法は地域によって異なります。お住まいの自治体の指定に従ってください。
そのうえで、処分の際に最も困るのは培養土でしょう。ヤシを砕いてできるココピートや、堆積したコケが原材料のピートモスなどの、100%植物由来のものにすれば、土と同様に使えて、生ゴミとして捨てられます。捨てるときは、水けをよく絞り、圧縮してよく乾燥させましょう。
ほかに処分に困るものといえば、プランターでしょうか。プラスチック製、素焼き製とも、不燃ゴミとして捨てられます。すぐに片づけたいのであれば、再生紙や再生木材などの自然素材を原料にしたプランターが適しています。

■Q 水をやりすぎて根腐れを起こしたり、水やりを忘れて、枯らしたりすることがあります。

A 水やりのコツがつかみにくいようですね。水が必要かどうかを決めるのは植物です。大事なことは、土が乾き、根が呼吸できているということです。
私がおすすめしているのは、プランターの縁を持って傾け、軽く感じたときに水をやる方法です。軽く感じるのは土が乾いているからです。重く感じるのは土が水をたっぷり含んでいる証拠なので、水やりの必要はありません。慣れると違いがわかるようになるので、習慣づけるとよいでしょう。

■Q プランター栽培の利点は何ですか。

A 畑にはないプランターのメリットは、水やりや施肥、置き場所などの環境がコントロールできること。追肥や水やりなどの管理もしやすく、大雨や台風などの際は、場所を移動させて被害を避けることもできます。また菜園では次の作付けのため、まだ収穫が見込める野菜を片づけることもあるでしょう。ですが、プランターなら最後の実をとり終えるまで置いておけるので、トータルの収穫量は変わらない場合もあります。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2017年2月号より

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