年収1億円の人は、いつも違う場所で打ち合わせをする?

 起業コンサルタント兼事業家の金川顕教さんによる著書『年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人』は、次のような文章からはじまります。

 「僕の一日の仕事は、朝の数十分の作業だけで終わってしまいます。朝起きてスマホを少しチェックした後は、愛犬のモコと遊んでマセラッティでドライヴ。もしくはスポーツジムに行ってひと汗かきます。その後は大抵、仲間を誘ってショッピングに行って、夕飯はその日の気分で、毎日違うレストランで食事をします」(本書より)

 こうした誰もが羨むような生活を送りながら、自ら営むビジネスで年商5億円を達成している金川さん。なぜ金川さんはこれほどまでに成功することができたのか。本書では、その秘訣を49の思考法にまとめ、年収300万円、年収1000万円、そして年収1億円と、それぞれどのような思考法がその年収の差を生み出しているのか、金川さんの経験を通して綴られていきます。

 たとえば本書の中で、「稼げない人の特徴として、素直でないことが多い」という金川さん。「年収300万円の人は話を聞かない」「年収1000万円の人は話の7割を参考にする」「年収1億円の人は話を信じて行動する」と分類します。

 金川さんによれば、年収1億円クラスの人たちは、「何か教わったら、まずは全て受け入れて真似をする」のだそう。それにより成功者と同じ行動をすることになるため、自らも同様に成功をつかむことができるのだと指摘。「頭のいいバカ」になり、「自分より結果を出している人を丸呑み」にすることが、成功への最短距離だとアドバイスします。

 あるいは打ち合わせひとつとっても、「年収300万円の人は、いつも会社の会議室で打ち合わせをする」、「年収1000万円の人は、いつも評判の高級店で打ち合わせをする」、「年収1億円の人は、いつも違う場所で打ち合わせをする」と金川さんはいいます。

 年収1億円を稼ぐ人は、打ち合わせをとても重要視しており、毎回違う場所で行うことによって「少しでもフレッシュなアイデアが生まれることを期待」しているのだそうです。なかでも本書の中で金川さん一押ししているのが、ホテルのラウンジ。「ほどよいリラックス状態でさえたアイデア」が出てくることが多いのだそうです。

 お金は大切ではあるものの、「あくまでも自分の時間や健康、夢をかなえるためのツール」であると言い切る金川さん。時間や健康を大切にしながら、なおかつお金を稼ぐ秘訣。本書に自らの年収を変えるヒントが隠されているかもしれません。

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