ラクしてどっさり!トマト栽培のポイント

大玉の食べごたえとミニの甘さを兼ね備えた「中玉トマト」に注目!
甘くてジューシーな味わいが人気のトマトは、今が植えどき。房なりになる中玉トマトを、どっさり収穫する秘策を恵泉女学園大学人間社会学部教授(生活園芸、野菜園芸学)の藤田智(ふじた・さとし)さんが紹介します。お店で手に入りにくいフルーツ系や加熱用などの品種がそろうのも中玉トマトの魅力。さっそくスタートしましょう!

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今回挑戦するトマトは、大玉トマトとミニトマトの中間に位置する「中玉トマト」。大玉トマトの食べごたえと、ミニトマトの甘さを兼ね備え、丈夫で育てやすいことから、好んで栽培する人も増えているようです。最大の特徴は、その育てやすさ。ミニトマトと同様、性質が丈夫で病気にも強いため、鈴なりの実を房ごと収穫するのも夢ではありません。
ポイントは、トマト専用の「らせん支柱」を使って栽培すること。通常の栽培では、生育中に茎と支柱をひもで結ぶ誘引(ゆういん)作業が必要ですが、らせん支柱では最初の1回のみ。その後は茎を絡ませるように育てるので、株への負担も少なく、片づけもラク。トマト栽培にはうってつけの方法と言えます。

■ラクしてどっさり!トマト栽培のポイント

中玉トマトを選ぼう
大玉トマトより収穫までの期間が短く、たくさんの実が収穫できるのが中玉トマトの魅力。甘みもたっぷりで、濃厚なうまみがギュッと詰まっている。一般的に実の重さが40〜50gで、右ページの写真のように房なりになる。大玉トマトは実の数の調整などの作業が必要になるが、中玉トマトでは不要。
らせん支柱を使おう
トマトは150〜200cmの草丈(くさたけ)にまで成長するので、茎と支柱をひもで結んでいく誘引の作業は意外と面倒。らせん支柱を使えば、基本的には誘引の手間が省けるので、栽培管理もラク。くねくねとカーブしたユニークな形状は、菜園でも人目を引くこと間違いなし!
※土作りや肥料の施し方など、詳しい栽培方法はテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2015年5月号より

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