娘のエッチを目撃した母親がとった衝撃の行動とは

ババァ、ノックしろよ!
『ババァ、ノックしろよ!』
リトル・モア
1,512円(税込)
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 恐らくはほとんどの人が経験済みであろう母親のプライバシー侵害行為。"母性"の名のもとに、ノックなしで部屋にずかずかと入ってこられ、恥ずかしい思いをした記憶が脳裏によぎる人も少なくないのではないでしょうか。

 本書『ババァ、ノックしろよ!』では、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」のリスナーから寄せられた、そんな「ノックレス・コミュニケーション」で被った許しがたい辱めの数々を同番組がまとめています。

 この手の話を語る上で、エッチなものが見つかってしまった息子と見つけてしまった母親との定番エピソードは必ず出てきますが、本書では娘と母親の話も収録されています。

 投稿者の「おかかおにぎりさん」によると、20歳当時に付き合っていた彼氏を、実家暮らしにもかかわらず、自室に泊めたときに事件が起こったといいます。あろうことか、隣の部屋が両親の寝室だというのに、コソコソと"行為"に興じ夢中になっていると、閉めていたはずのふすまが母親によって開かれており......。

 「未だかつてみたことのない真顔で、上半身あらわになった娘と上半身あらわになった彼氏を凝視する母親。状況をすぐさま理解できずに固まる二人......」(本書より)

 そんな修羅場ともいえる状況に、投稿者がひねり出した言葉は「お、お母さん、ふすま閉めて!」。しかし、母親は何を思ったのかこう答えます。「閉めないわよ!」。頑なにふすまを閉めてくれなかったのです。

 「あくまで平静を装い、『とにかくいったん閉めて、あとでちゃんと説明するから。』母『閉めません』『閉めて』『閉めない』『閉めて』『閉めない』のやりとりの末、何度目かにどうにか閉めてもらいました」(本書より)

 この衝撃エピソードに、ライムスター宇多丸氏は、当然のように、母親による無断での家宅捜索は日常的に行われていると考えるべきと述べながら、「ひょっとしたらご両親は、ずっとダンボのように聞き耳を立て続けていたんじゃないの?」と邪推。こうも想像を膨らませます。

 「まさかの『閉めません宣言』! いったいそれで、お母さまは何を得るつもりだったのか? 『やましくないと言うのなら、お母さんの前で堂々とやってみなさいっ!』とか、そういうこと? な、謎すぎる......」(本書より)

 爆笑とともにどこか悲哀に満ちたエピソードが収録されている本書。しかし、どこか"憎めない母親"として感謝や称賛の声も綴られているのもまた事実です。良くも悪くも "母親の偉大さ"を再認識させられる1冊といえそうです。

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