時には激昂も!?  "温厚"な内村光良の知られざる一面

コントに捧げた内村光良の怒り 続・絶望を笑いに変える芸人たちの生き方 (コア新書)
『コントに捧げた内村光良の怒り 続・絶望を笑いに変える芸人たちの生き方 (コア新書)』
戸部田 誠 (てれびのスキマ)
コアマガジン
850円(税込)
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 内村光良さんといえば、1985年にお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」としてデビューして以来、芸能界の第一線を走り続けるお笑い界の大物。

お笑い界の大物というと、とかく"大物然"とした態度を取っていると思われがちですが、内村さんは、番組収録中、冷たく当たってしまった共演者に対して、後から楽屋に謝りにいったというエピソードもあるほど腰が低く、また、「温厚な人」であるといいます。

しかし、温厚な性格を持つ彼にも、ことコントにかけては人一倍情熱を持っており、時にはコントを巡って感情が振り切れることもあるそう。本書『コントに捧げた内村光良の怒り』では、そんな内村さんの「怒り」のエピソードについていくつか紹介しています。

 本書によれば、内村さんはその昔、新番組の打ち合わせ中、作り込みのコント企画をオンエアする予定だったはずが「生放送」だと聞き、その瞬間、「僕はやりません!」と激昂してその場から去ってしまったことがあったとか。また、別番組では、コント映像をしっかりと作り込んだにも関わらず、半分以下にカットされてオンエアされたときも同じように激怒したそうです。

 これらのエピソードについて内村さんは、「私はやるんだったら作り込んだものをやりたかったんです。それがやることが決まりかけた頃に生放送だと言われて、話しが違う」と後に真相を語っています。そんな考えを持つ内村さんについて同書の著者でライターの戸部田さんは、「温厚に見える内村だが、いつもその奥底には『怒り』をも帯びたこだわりが渦巻いていた」と評します。

 さらに本書には、コントだけでなく、俳優業や映画監督としても内村さんのこだわりがいかんなく発揮されてきたことが綴られています。テレビ画面の向こう側では、いつもにこやかに振る舞っている内村さんですが、その笑顔の奥には常に熱い思いを秘めていたのでしょう。それが結果的に芸能界の第一線で活躍し続けていると要因なのかもしれません。

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