偏差値の高い大学卒の男女が結婚するのは、同じぐらい偏差値の高い人?

結婚しないの? できないの?
『結婚しないの? できないの?』
森川 友義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1,512円(税込)
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 現代女性の「結婚観」を描いた2012年の秋ドラマ『結婚しない』は、天海祐希&菅野美穂のW主演で、全10話の平均視聴率が11.7%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と好評でした。同ドラマの脚本監修を担当したのは、早稲田大学で「恋愛学入門」という講座を開講している森川友義教授です。森川氏は同ドラマに登場する明楓大学教授の谷川修司のモデルにもなったそうです。

 そんな森川教授の書籍『結婚しないの? できないの?』では、社会学データを元に、結婚について分析しています。その中の一つに、「学歴均衡と大学偏差値均衡」というものがあります。これは、恋人同士・結婚カップルの学歴はほぼ均衡するといったものです。

 学歴が高卒以下の女性は、短大以下(専門学校生含む)の男と結婚する傾向が78%余りあり、また、大卒以上の女性は、大卒以上の男と結婚する傾向が約74%もあるというのです。

 「日本では高卒者の56%が大学に進学し、うち4年生大学進学者は約62万人です。男女比は、男が約35万人、女性が約27万人。世の大卒の女性が、自分より学歴の高い男性を望むなら、すでに35万人に絞られており、その中から選ぶことになります」(森川教授)

 こういった社会学データを見ていると、結婚相手や交際相手を見つける時に、思い切って学歴にこだわってみるのもいいかもしれません。また、大学を卒業した同士の間でも、1つの法則があるといいます。「大学偏差値均衡説」と呼ばれるものです。

 「偏差値の高い大学を出た男女は、同じくらいの偏差値の大学の卒業者の中から、恋人や結婚相手を選ぶという傾向があります」

 出会いそのものが大学の同級生だったり、同じサークルだったという背景があるのかもしれません。

 これらは社会学データから導かれたものですので、すべての人には当てはまりませんが、恋愛や結婚に躊躇した時、こういったデータと照らし合わせて、自分の人生を考えてみるのもいいかもしれません。

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