アンケートで小説が映画化に? 読者参加型のデジタル文芸誌
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KDDIが電子書籍を月額590円で読み放題のサービスをはじめ、「ニコニコ静画」が『ONEPIECE』など3万冊以上の電子書籍を配信するなど、電子書籍に関するニュースを目にすることが多くなってきました。世の中の本がすべて電子書籍化される日は、思っているよりもはやく来るのかもしれません。
近年数多く出版されている電子書籍でも、一風変わったものが2011年の4月に創刊されたデジタル文芸誌『GEN-SAKU!』。
オリジナルの小説が連載されているのですが、なんとその作者たちは『デスノート』の金子修介監督や『牙狼
特徴的なのが、連載終了後は順次電子文庫化し、人気の高い小説はリアル書籍として出版されるという点。これまでに、金子監督の小説デビュー作となる『夏休みなんていらない』などが文庫化されています。さらにそこから映画・アニメ・ゲーム化を目指しており、小説を読んだ読者は「これが映像化されたらどうなるのだろう」と期待せずにはいられません。
さらに、本書は毎号読者アンケートが行われます。その結果、人気が最下位となった作品は次号休載しその間に内容を再考、次々号で連載再会という仕組みになっています。これは作品のクオリティを上げるために行われているそうですが、特筆すべき点は「読者と共に雑誌をつくりあげていく」というところ。人気作品は映像化のチャンスもあるので、おもしろいと感じた作品にはどんどん票を入れることができるのです。
つまり、本書は「読者参加型マガジン」。「自分が選んだ小説が映像化されるかも?」と思うと、より応援に熱がはいります。
そんな同書が10月26日にリニューアルしました。「TSUTAYA.com eBOOKs」や、「セブンネットショッピング」など複数の電子書籍ストアで販売されるようです。この機会に、『GEN-SAKU!』で映像化までのプロセスを小説と一緒に歩んでみてはいかがでしょうか。