iPadやiPhoneに「使われる人」「使いこなす人」「使い分ける人」!?
- 『使い分けるパソコン術―タブレット、スマートフォンからクラウドまで (ブルーバックス)』
- たくき よしみつ
- 講談社
- 864円(税込)
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iPhoneをはじめとするスマートフォン、iPadをはじめとするタブレット端末、ツイッターやフェイスブック、ミクシィなどのSNSサービスをあなたは使いこなしているでしょうか。
もし、使いこなせているとしたら、あなたは1秒を争って仕事をこなす優秀なビジネスマンか、新しいものへの興味が強いガジェット好き、そして新しい商品やサービス、ライフスタイルなどが登場したとき、早い段階でそれを購入・採用するアーリーアダプターといえます。
実際、新しい道具を使いこなそうとして、ストレスを感じ、もう「ついていけない」と諦めに近い気持ちを抱いている人の方が多いのではないでしょうか。
「iPhoneなどのスマートフォンをスマートに使いこなせず、もてあましている人を何人も知っている」と語るのは、作家のたくきよしみつ氏。そして、「一応使っているけれど、本当に自分はこのデジタルツールを使いこなしているのだろうか? 逆に、道具に使われているのではないだろうか? という徒労感を覚えている人もたくさんいる」と本書で指摘しています。
たくき氏は、「使いこなせないのはあなたの責任ではない」と言い切ります。使いこなそうとせず、「使い分ける」ことが大事だと提案しています。
iPadを例にとると、「iPadで誰もががっかりさせられる点」、「わざと機能を制限して設計されている点」などをまず指摘します。それから「iPadを買っていい人、悪い人」という観点から分析し、自分がどちらのタイプに属するのかを見極め、さらに、「使いこなしのヒント集」でわずらわしい機能の外し方を教えてくれます。最後に、より快適に使うために絶対に必要な「iPadソフトの使い方」を詳述。
"新しくてなんだかすごいiPad"にいつの間にか使われるのではなく、自分が主導権をもって、iPadを道具として使いわけることが具体的にわかってくるのです。
この要領で、「タブレットとネットブックの使い分け」、「スマートフォンの使い分け」、「クラウドサービスの使い分け」「ブログやフェイスブック、ツイッターの使い分け」について、ひとつひとつ言及したのが本書『使い分けるパソコン術』。
たくき氏はいいます。「所詮、たかが道具です。道具を使う主人としての尊厳を取り戻すヒント集。そんな本としてお役に立てば幸いです」