大阪の書店で電子書籍を使った読書会-万城目学さんが『プリンセス・トヨトミ』を朗読

電子書籍を使って『プリンセス・トヨトミ』を朗読する万城目さん(右)

 12月16日、「作家 万城目学さんと電子書籍にチャレンジ!」と題したイベントが、大阪・心斎橋のスタンダードブックストアで行われた。

 課題図書は、万城目学さんの初の長編小説で今年5月には映画化もされた『プリンセス・トヨトミ』。大阪が舞台の作品ということもあり、万城目学さんのファンや、映画にエキストラで参加したことのある方、書店員の方など、関西在住の30人ほどが参加。万城目学さん本人を目の前に作品を味わった。

 文庫版で6ページ分ほどを朗読した万城目さんは、「はじめて電子書籍端末で自分の作品を音読してみたけど、紙との違いや違和感はないですね」とソニーReaderで本を読んだ感想を述べた。実際、原稿を編集者に提出する前に何度も自分の原稿を音読し、つまったところやリズムが悪いところは修正しているとのことで、自分の文章を読み直してみて「あらためていいリズムで読める。悪くない」と自画自賛する場面も。

 参加者からは、「プリンセス・トヨトミを読んでから、今でも大阪城の下には大阪国が存在しているのではと思ってしまう」、「登場人物に歴史上の武将の名字が使われているが、どういう基準で決めたのか」など、著者本人にストレートな感想や疑問、質問などをぶつけ、1時間半の読書会はあっという間に過ぎた。

 読書会の会場となったスタンダードブックストア社長・中川和彦さんは、「万城目さんの気さくで親しみやすい人柄を直に感じることができた。作品のファンの方はご本人とお会いしてますますファンになったのでは。このように、作家さんと濃密な時間を過ごせる機会はそうそうないことなので、とても有意義だった」と話した。

 また、はじめてソニーReaderに触れた参加者からは、「見やすくて、多くの本を持ち歩けると思った。通勤電車の中で使いたい」、「過去、入院した際に手元に本がなくて困った。置くにしても数に限りがあるので、それが解消できると思った」などの感想が寄せられた。

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