モード誌『SPUR』で岸辺露伴とグッチがコラボ

　8月23日発売のモード誌『SPUR 10月号』（集英社）の表紙を、『ジョジョの奇妙な冒険』（集英社）などで知られる漫画家の荒木飛呂彦氏が手がけた。これは今年で画業30周年を迎えた荒木氏と、ブランド創設90周年のグッチとのコラボレーションにより実現したもの。グッチ最新の秋冬モデルを身につけた女性の表紙イラストのほか、荒木氏書き下ろしの漫画「岸辺露伴　グッチへ行く」も付録として収録する。

「岸辺露伴　グッチへ行く」は『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物である天才漫画家、岸辺露伴が祖母の形見のバックとともに、イタリアのフィレンチェにあるグッチの工房に赴くというストーリー。90年にわたってグッチが培ってきた伝統と革新の精神を、独特の表現力で描き出している。

　ファッションイラストによる表紙は同誌初。「表紙の依頼をいただけるなんて光栄です。まさに絵描き冥利に尽きます。（表紙の）グッチのルックを描く際には、普段マンガを描くときよりもファッション誌らしい"クールさ"を出すように意識しました。読者のみなさんに読んで頂けるならば、本当に嬉しいです」と荒木氏。

　2009年にはルーブル美術館とのコラボレーションで、フルカラー作品『岸辺露伴　ルーブルへ行く』（集英社）を手がけ、フランスからも高い評価を受けた。ルーブル、グッチと続き、次はどのような展開を見せてくれるのか。キャリア30年にしてまだまだ新たな魅力を見せてくれる荒木氏の今後の活躍から目が離せない。