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今度はアマゾネスも参戦! 7年ぶりの半裸に悶絶!『300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃』

『300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃』が、いよいよ6月20日(金)から公開です!

あの興奮から、もう7年。
ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』の超秀逸リメイクで、華麗すぎる監督デビューを飾ったザック・スナイダーの監督2作目。スパルタ軍とペルシア軍が激戦を繰り広げた「テルモピュライの戦い」を描いた『300<スリーハンドレッド>』の続編が、6月20日(金)からいよいよ公開されますよ!

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戦いの舞台はエーゲ海!

ファンはもちろん、ザック・スナイダー自身も"完結したと思ってた"『300』。原作者フランク・ミラーの発案によって、まさかの続編が誕生しちゃいました。前作はフランク・ミラーのコミックを超忠実に再現したカットも話題になりましたが、続編には残念ながら原作コミックがありません。遅筆で知られるミラーですから、「コミックの完成を待っていたら製作が何年先になるかわからない」というのが理由のようで。

で、監督は『マン・オブ・スティール』で忙しかったザック・スナイダーに代わって、イスラエル人のノーム・ムーロが務めています。WHO? 2008年に『賢く生きる恋のレシピ』というラブコメ映画で長編監督デビューし、本作が2作目という謎の経歴に危険な匂いがプンプン((((( ;゚Д゚)))))。でも安心してください。ノームさんの活躍フィールドは主にCM。特に2010年に手がけたXbox360の超人気ゲーム『Halo:Reach』のプロモーション映像は非常に評価が高く、これを見た20世紀FOXが、ダイ・ハード5作目の監督に大抜擢したなんて伝説もあったりします(結局、ダイ・ハード5(正式には『ダイ・ハード/ラスト・デイ』)は降板)。ちなみにザック・スナイダーも脚本・製作でしっかり関わっているので、さらにご安心ください。

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ペルシア軍の女傑アルテミシアを演じるエヴァ・グリーン。カッコいい!

そんな『300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃』。ストーリーは前作の続きではなく、前作で描かれたテルモピュライの戦いと同時期に起きた「サラミスの海戦」を題材にしています(なので舞台は海!)。レオニダス王や王妃ゴルゴ、クセルクセス王など前作のメンバーたちも随所に登場。クセルクセス王が変態スキンヘッドになった理由も明かされるなど1作目ファンとしては嬉しい限りですが、今回一番の目玉は、なんといっても「アマゾネスの投入!」です。やっぱわかってらっしゃる! 演じるのはボンドガールも務めたエヴァ・グリーンなので、筋肉女というよりは線細めの魔女タイプですが。

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テミストクレス役は『L.A.ギャング ストーリー』などのサリバン・ステイプルトン。

で、男軍団の方は、前作の赤マントに対する青マント。服装はパンイチからミニスカ(?)に変化しており、腹筋&胸筋は控えめ。前作ではスパルタ人・・・いわばプロフェッショナルの職業軍人たちが描かれましたが、今作の主人公・アテナイの将軍テミストクレスが率いるギリシア連合軍にはパン屋や陶工、詩人など一般市民が数多く参加している・・・だから腹筋控えめなのは当然の姿なんです(正直ちょっと物足りないけど!)。実際の歴史的にもアテナイは、民主主義発祥の地と言われています。

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半裸スキンヘッドじゃないクセルクセス王も拝めます!

7年の時を経て実現した「300」meets「3D」の楽しさ、アマゾネス投入、前作にも劣らない迫力満点のアクションシーンと、ネタは相当出揃っていると言える『300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃』。個人的には前作超えとまではいかない印象でしたが、雨も続いて気分もモヤっとしがちなこの頃、映画館で爽快感に浸れるひとときは最高の気分転換にはなると思います。また噂によれば、3作目も作られるかも知れなくて、今度はザック・スナイダーが監督するとかしないとか! なおさら観ておかねばなりませんね!
(文/根本美保子)

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『300<スリーハンドレッド> 帝国の進撃』
6月20日(金)丸の内ルーブル他全国ロードショー
3D/2D/IMAX3D 同時公開

原題:300: Rise of an Empire
監督:ノーム・ムーロ
出演:サリバン・ステイプルトン、エヴァ・グリーン、レナ・ヘディー
配給:ワーナー・ブラザース映画
2014/アメリカ/英語/103分

公式サイト:www.300-film.net
©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

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