春菜園のスタートはジャガイモから
- 撮影:栗林成城
初心者でも失敗しにくく、小さなタネイモから大量収穫が狙えます。栽培に慣れた方は、「マルチ栽培」にもチャレンジしてみてください! 恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんが、ジャガイモ栽培のポイントを教えてくれました。
* * *
■ポイント1 土壌酸度を測ろう
春の菜園を始めるにあたってまずやってほしいのは、土壌酸度の測定です。ジャガイモはpH5.0~5.5の酸性土壌を好むので、植えつけの1~2週間前に土壌酸度を測定し、数値に合った量の苦土石灰をまいて耕しておきます。pHが高いと、土壌細菌の働きが活発になり、イモの表面にかさぶたのような傷ができる「そうか病」になりやすくなります。そうか病にかかると、見た目は悪くなりますが、皮をむけば問題なく食べられます。
■ポイント2 芽かきで一つ一つを大きなイモに
1片のタネイモから複数の芽が出てきますが、小さくて弱い芽をかき取って1~2本にすることで、養分を集中させて大きいイモにします。芽かきをしないと、イモは小ぶりになります。直径が10円玉大以下の小粒のイモは、有害物質のソラニン、チャコニンを多く含むので食用には向きません。
■早どりするならマルチ栽培
穴なしの黒マルチを張れば、地温が上がって生育が早まり、5月中旬に収穫できます。マルチ栽培は、土寄せの手間が省けるうえ、イモの緑化を防げるメリットも。ポイントは、マルチの下の発芽を見逃さないこと。マルチに穴をあけるのが遅れると、高温で芽が傷んでしまいます。芽かき、追肥、収穫のタイミングは普通栽培と同じ。追肥の際は1株当たり5〜10gの化成肥料をマルチの穴にまきましょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2022年2月・3月号より
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■ポイント1 土壌酸度を測ろう
春の菜園を始めるにあたってまずやってほしいのは、土壌酸度の測定です。ジャガイモはpH5.0~5.5の酸性土壌を好むので、植えつけの1~2週間前に土壌酸度を測定し、数値に合った量の苦土石灰をまいて耕しておきます。pHが高いと、土壌細菌の働きが活発になり、イモの表面にかさぶたのような傷ができる「そうか病」になりやすくなります。そうか病にかかると、見た目は悪くなりますが、皮をむけば問題なく食べられます。
■ポイント2 芽かきで一つ一つを大きなイモに
1片のタネイモから複数の芽が出てきますが、小さくて弱い芽をかき取って1~2本にすることで、養分を集中させて大きいイモにします。芽かきをしないと、イモは小ぶりになります。直径が10円玉大以下の小粒のイモは、有害物質のソラニン、チャコニンを多く含むので食用には向きません。
■早どりするならマルチ栽培
穴なしの黒マルチを張れば、地温が上がって生育が早まり、5月中旬に収穫できます。マルチ栽培は、土寄せの手間が省けるうえ、イモの緑化を防げるメリットも。ポイントは、マルチの下の発芽を見逃さないこと。マルチに穴をあけるのが遅れると、高温で芽が傷んでしまいます。芽かき、追肥、収穫のタイミングは普通栽培と同じ。追肥の際は1株当たり5〜10gの化成肥料をマルチの穴にまきましょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2022年2月・3月号より
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