タネから野菜を育てるとこんなによいことが!

発芽したキュウリ。撮影:岡部留美
「タネからの野菜作りはよいことがいっぱいあります!」と話すのは、農業体験農園園主の加藤正明(かとう・まさあき)さん。5つのメリットと育苗のコツを教えてもらいました。

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■1 育てる喜びが倍増

誕生から収穫までのすべてをつぶさに見られて、野菜に対する愛着も、おいしさも倍増します。

■2 栽培スキルがアップ

水やりのタイミングから、それぞれのお手入れの重要性まで、栽培のコツがつかめます。

■3 自分のタイミングで植えつけできる

店頭ではよいサイズの苗がないことも。自分でタネまきすれば、ベストタイミングでスタートできます。

■4 よい苗を選べる

多めにタネをまけば、たくさんのなかからベストコンディションの苗を選べます。

■5 品種選びの幅が広がる

珍しい野菜、大好きだけど苗が売っていない野菜、ちょっと高価な野菜も、タネから始めれば自由自在。

■元気な苗を育てるには発芽適温・生育適温がポイント!

春夏野菜の苗作りは、この2~3月がタネまき適期です。しかし、野菜にはそれぞれ発芽適温・生育適温があり、春夏野菜の多くは20~30℃が適温。暖かくなる3月中旬ごろまでは、発芽適温・生育適温を保つために、加温や保温が必要になります。特に発芽適温は気温ではなく、地温(土の温度)なので注意しましょう。生育状況を観察し、水やり、温度などが適切か、風通しは悪くないかなどをチェックすることも大切です。
ちなみに、ナス科の野菜は、5月以降なら無加温で育苗できますが、収穫時期がずれて収穫量が減ったり、食味が落ちたりするので、おすすめしません。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2022年2月・3月号より

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