水切れで枯らしてしまった人にオススメ! 盆栽でステキな箱庭を

クロマツのミニ盆栽とコケでモダンな和風庭園の趣に。箱庭にすると盆栽だけで管理するより水切れしにくく、庭園風の景色を描くことができる。撮影:田中雅也
1鉢の中に、思い描く景色をつくり出す盆栽。木を大きく見せるために小さな鉢を使うのが、鉢植えとの大きな違いです。ただ、そのために水切れしやすいのが悩みのタネ。そこで、盆栽家の山田香織(やまだ・かおり)さんが提案するのが盆栽の箱庭です。ミニチュアの庭の景色が手軽に楽しめ、水切れや、暑さや寒さで根が傷むのを防ぐ効果も。これから盆栽を始めたい人、水切れで盆栽を枯らしてしまったことがある人にぜひおすすめします。

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■常緑樹は一年中緑が楽しめる。落葉する雑木類は四季を味わう箱庭に

盆栽は初めて、という人は、気構えなしでつき合える丈夫な樹種からスタートしましょう。
常緑性のピラカンサは一年中生き生きとした緑が楽しめます。冬に赤や黄色、オレンジ色の実がつくので、クリスマスやお正月の景色も楽しめます。
カエデやケヤキなどの落葉する雑木類なら、春の芽吹き、初夏の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の落葉後の姿と、暮らしの中で四季を感じることができます。雑木類は夏に水切れさせると美しく紅葉しないので、箱庭での管理に向きます。



■盆栽といえばマツ。実ものや花もので華やぎを加えても 

箱庭にマツが入ると、本格的な和風庭園の景色になります。盆栽らしい姿を維持するために、芽切り(春の芽を切り二番芽を育てること)や芽摘み(新芽を摘むこと)といったマツならではの手入れが必要なので、マツは盆栽に少し慣れてから挑戦してみましょう。
華やぎや季節感を加えたいときは、ピラカンサのような実ものや、ウメやサクラなど季節の花ものを加えてもよいでしょう。


※箱庭のつくり方と管理方法はテキストで紹介しています。
■『NHK趣味の園芸』2022年2月号より

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