ネバネバ食材で腸活

撮影:原ヒデトシ
連載「いまどきヘルシー」では、食生活を通して「いまどき」の健康をバックアップ! 6月号では管理栄養士・料理研究家の新谷友里江(にいや・ゆりえ)さん監修のもと、ネバネバ食材から「腸活」にアプローチします。

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■ネバネバ食材で腸内環境を整える!

最近よく耳にする「腸活」という言葉は、便秘解消だけを目指すものではありません。私たちの腸内には多くの細菌がすんでいて、善玉菌・悪玉菌・日和見(ひよりみ)菌の3つに分類されます。善玉菌が2割、悪玉菌が1割、優勢なほうの応援をする日和見菌が7割、という理想のバランスを保つことで、便秘や肌荒れの解消、免疫力アップなど、さまざまな健康効果が得られるといわれています。そこで注目したいのがオクラや長芋、めかぶといった“ネバネバ食材”です。
ネバネバの正体である水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなるので腸内環境の改善につながります。また便を柔らかくしてお通じをよくするため、悪玉菌増殖の原因となる便秘解消にも役立ちます。ネバネバ食材をぜひ積極的にとってくださいね。

■「ネバネバ食材で腸活」のポイント

1 ゆでない
ネバネバの成分である水溶性食物繊維は水に溶けやすく、ゆでると流れ出てしまう。電子レンジを活用する、栄養が溶け出た汁ごととれるスープにするなど工夫を。
2 発酵食品プラス
ヨーグルト、キムチ、納豆、チーズ、ぬか漬けといった発酵食品は、乳酸菌やこうじ菌などの善玉菌が豊富。ネバネバ食材と一緒にとれば、腸活を強力にサポート!
3 オリゴ糖プラス
オリゴ糖は善玉菌のエサとなるので、ネバネバ食材と一緒にとると相乗効果が期待できる。にんにく、はちみつ、たまねぎ、ごぼう、バナナなどに含まれる。
■『NHKきょうの料理』連載「いまどきヘルシー」2020年6月号より

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