どっさり収穫を目指そう! つるありインゲン

撮影:栗林成城
夏の間、次々にさやをつけて長~く収穫が楽しめるつるありインゲン。合掌式の支柱でしっかり支えて育てましょう。恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんに、栽培のポイントを伺いました。

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■元肥(もとごえ)の化成肥料は半分に

インゲンなど、マメ科植物の根には「根粒菌(こんりゅうきん)」と呼ばれる菌が共生しています。根粒菌はマメ科植物から栄養分を受け取る代わりに、空気中のチッ素をアンモニアに変換し(チッ素固定)、根に供給する性質があります。そのため、元肥は通常の半分の50g/平方メートルで十分です。逆に多すぎると、さやの数が減る「つるボケ」になるので注意。

■「つるあり」と「つるなし」は何が違うの?

インゲンは大きく分けて、「つるあり種」と「つるなし種」の2種類があります。つるなし種は草丈が40~50cmと低く、支柱の必要がありません。ただし、収穫期間は3〜4週間ほどと短いのが特徴です。一方、「つるあり」種は、つるが2~3mも伸びるので、菜園での栽培に向いています。支柱を立てて誘引するなど少し手間がかかりますが、収穫期が2か月ほど続き、たくさんとれるのが魅力です。

■アブラムシから実を守る!

豆はアブラムシの大好物。短冊のような形をした黄色い粘着シートを棒につけて、株のまわりに立てたり、見つけたらその場で、粘着テープで取り除いたりしましょう。また、天然成分由来の農薬を使用してもよいでしょう。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2020年6・7月号より

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