プランターでキノコ栽培 育て方のギモン

撮影:渡辺七奈
冬はキノコ栽培にぴったりの季節。テキストでは、園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんがプランターでキノコを育てる方法を解説しています。本稿では、キノコ栽培にまつわる疑問に答えてもらいました。

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■収穫後、2回目はとれる?

2回目の収穫も期待できますが、1回目に比べて収穫量は減ります。1回目の収穫後、土の表面に霧吹きで水をやり、ふんわりとラップフィルムをかけて2〜4週間休ませます。菌が増殖するとラップフィルムに水滴がつき、やがてキノコが発生します。栽培環境がよければ、春までに3回ほど収穫できます。
キノコは菌床部分の限られた栄養を消費しながら育つので、1回目はなるべく早く収穫することが2回目につなげるコツ。キノコのかさが開ききる前に収穫しましょう。

■キノコが小さいのはなぜ?

1つの菌床から育つキノコの量はほぼ同じなので、発生するキノコの本数が多いと、サイズは小さくなります。大きくしたければ、キノコが小さいうちに混み合っているところを適宜間引くとよいでしょう。また、栽培場所の気温が高すぎる、水分不足など、キノコ栽培に適した環境でないことも原因として考えられます。

■栽培後の処分方法は?

菌床はおがくずや穀物の粉、キノコの菌でできているので、土壌改良材としてリサイクルするのがおすすめ。菌床を崩し、腐葉土などに混ぜてポリ袋に入れ、数週間おいて発酵させます。その後は、堆肥として庭やプランターの土に混ぜて使用できます。処分する場合は、お住まいの地域の自治体の廃棄方法に従ってください。
■『NHK趣味の園芸やさいの時間』2019年12月・2020年1月号より

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