禅に学ぶ 「片づけ」の極意

撮影:本多康司
人間は、散らかった部屋にいるとその状態に慣れてきて、物を散らかすことに抵抗がなくなります。そうならないように、物を出したら、すぐに片づける習慣をつけましょう。スッキリ片づいた部屋なら、そうじをするのも楽です。曹洞宗八屋山普門寺副住職の吉村昇洋(よしむら・しょうよう)さんが片づけのコツを教えてくれました。

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■使ったら元に戻す

使った物を元の場所へ片づけないと、「あれ、どこだっけ?」と探す手間がかかり、ストレスにもなります。「はさみはここ、封筒はあそこ」などと定位置を決めておき、使ったらすぐに戻す習慣をつけましょう。いつも同じ場所に収納すれば、家族も覚えやすく、片づけやすくなります。
 

■物の「たまり場」に毎日触れる

ポストに入っていた封筒やチラシ、かばんに入れていた書類やメモなどは、「あとで見よう」とどこかに積んだが最後、置きっぱなしになりがち。積めば積むほど片づけが面倒になるので、1日1回は触る習慣をつけましょう。不要な物は、その日のうちに処分します。

■1か所だけ徹底的に片づける

ここもあそこも片づけたいけれど、全部きれいにする気力がない……そんなときは、どこか1か所を1週間、徹底的に片づけましょう。机の上なら机の上を1週間、完璧に片づけておくと、ほかの場所も片づけたくなるものです。きれいに保てたことが自信になり、モチベーションアップにつながるのです。
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