花を暮らしに取り入れたい……どう飾ればいいの?

右から、アジサイ、オーニソガラム・アラビカム、アマランサス。撮影:宮濱祐美子
『NHK趣味どきっ!花と暮らす』では、一輪から気軽にできる花生けから、リースやブーケのつくり方など、暮らしに彩りを添える花しつらいを紹介しています。講師はフラワースタイリストの平井かずみさん。仕事柄、「どんなふうに花を飾るといいですか?」とよく尋ねられる平井さんのおすすめは、まず「花を1輪挿す」ことだとか。

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おすすめしているのは、花を1輪、挿すこと。花瓶がなかったら、コップでもかまいません。花は、好きな姿、好きな色を選んで。そして、住まいのどこかに置いて、1輪を眺めてみましょう。
これだけでいいのです。花を飾って楽しむことに、決まりごとはありません。
今回さまざまなテーマでいろいろな花を生けました。花を生けるときにいちばん大切にしていること。それは、自分が太陽になったつもりで、花を見つめて生けることです。太陽に向かって自然に伸びた茎や花の傾き。どんなふうに咲いていたのか、よく見ると、花のいちばんきれいな表情が見つかります。
「こう生けよう」と、頭で考えるより花を見ていると、花が教えてくれるのです。とはいっても、今まであまり花を見つめたことがなくて……、という方は、今日からぜひ。
家から駅までの道すがら、咲いている草花を眺めてみましょう。バラがふんわり開いている。赤い実がきれい……。初めは花や実を見つけるだけでもいいのです。日々眺めていると、咲ききった花とつぼみが一緒に並んでいる。バラの足元に咲いている紫色の花は何だろう。赤い実の中に緑色の実がある……。さまざまな気づきが訪れるはず。花との暮らしの始まりです。
「どうしたらセンスよく生けられますか?」
花を生けるようになった方からよく聞かれます。最初はまねでいいですよ、いつもそうお答えしています。わたしもまねから始めました。街で見かけたディスプレーやおしゃれな洋書、見た映画や絵画をヒントにしたり。センスを磨くにはいろいろなものを見て、感じることが近道です。そして、この番組とテキストをお役に立てていただけたら、とてもうれしいです。
■『NHK趣味どきっ!花と暮らす』より

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