新しい魅力に注目 オーナメンタルグラス

グラスにLEDイルミネーションライトを取りつけて、冬の庭やベランダにやさしい光を。クリスマスのシックな彩りにも。撮影:田中雅也
わずかな風にもそよぎ、光にきらめく姿は美しく、雨露が葉に残る眺めは味わい深い。さりげなく自然を感じさせてくれるオーナメンタルグラス。冬の立ち枯れた景色もすてきです。最近はモダンでスタイリッシュな雰囲気づくりに使われ、新しい魅力が注目されています。東京農業大学グリーンアカデミーの大出英子(おおいで・えいこ)さんに、その特徴を教えてもらいました。

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■オーナメンタルグラスって?

シャープなラインの美しい葉をもち、観賞性の高いイネ科やカヤツリグサ科などの植物を「オーナメンタルグラス」と呼びます。常緑性のもの、紅葉して落葉するものなどがあります。
主な種類は、ふんわりしたスティパ、葉が細くしなやかなカレックス、すらりと穂が立ち上がるパンパスグラスなど。それぞれ草姿に特徴があります。
葉色も種類によってさまざまで、斑入りやブルーやイエロー系などがあります。

■モダンな新しい美が生まれる

ナチュラルガーデンや寄せ植えのわき役に使われることが多いオーナメンタルグラス。最近は都会のモダンな建築の植栽にも使われ、無機質なコンクリートや金属などの素材にも意外と調和。都市景観づくりの視点からも注目され始めています。
欧米でも近年、庭園や公共スペースの植栽にオーナメンタルグラスがよく見られます。グラスのフォルムと質感を生かした植栽が、おしゃれで心地よい空間を生み出しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年12月号より

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