棋士を多数輩出 釼持丈八段の大人気研究会

釼持八段を中心に、多数の棋士が取り囲む。撮影:小松士郎

■棋士の輩出も多数 来る者拒まずの釼持研究会

日本棋院の一室で毎週行われている研究会。その中心にいるのが、『囲碁フォーカス』の新講師を務める釼持丈八段だ。研究会が発足してから20年以上の歳月が流れている。
釼持研究会のモットーは、強くなりたい棋士や院生なら誰でも大歓迎するということだ。現にこれまでの間に釼持研究会から、何人もの院生が棋士になっている。最近で言えば、新入段の辻華初段が院生のときから通っているらしい(五藤眞奈初段は入段後すぐから)。
研究会での勉強スタイルは、釼持八段を取り囲んでの検討会だ。多数の棋士がぐるっと取り囲む光景は壮観である。そんな中で積極的に発言をしていたのは王銘琬九段。釼持八段と息の合ったコンビのような関係だった。お互いに棋士ならではの緊張感の中に、時折見せる冗談交じりのユーモアさをところどころに感じた。この研究会の人気が高いのも、これが理由ではないだろうか。
『囲碁フォーカス』の新講座では釼持八段の性格上、明るく楽しい講師を務めてくれるのは間違いない。しかし、やはり棋士の本分は棋道にあるのだなと感じさせてくれる研究会だった。
■『NHK囲碁講座』2019年10月号より

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